転生ものの主人公ってみんな天涯孤独なのかな?
最近私は市場調査(?)のために今まで以上にWEB小説を雑多読みしているのですが、そこで気になりだしたのが『転生ものの主人公ってみんな天涯孤独なのかな?』って疑問。
何かしらの原因で死んだり、強制転移されたりした主人公が困惑しながらも新しい世界に適応していく流れはどの小説も同じなのだが……何でみんな家族や友達のことを気にしないの!?
私だったら元の世界に残してしまった両親に申し訳ない気持ちになるし、2度と会えなくなるかもしれない友達の事を考えてしまう。そしてそれが転移だった場合、きっと戻る方法はないかと探す気がする。
その点だけで言っても『本好きの下剋上』はとても良かった。唯一の家族を残して逝ってしまった後悔、懺悔、母への感謝は読んでいて心にグッとくるシーンだった。私の読書遍歴の中でもベストシーンになるだろう。私は家族愛に弱いのだ!!
けれども、自分で小説を書いていると分かってくる事もある。この家族に対する葛藤……あまり前面に出し過ぎると重くなるしくどいのである。
ああ、もっと親に向ける複雑な想いを表現したい。ああ、親目線での心情を書きたい。でもそれをやり過ぎるとくどくなって読者が次の話を読む前に離脱してしまう!
そんな葛藤に打ちのめされながら、『本好きの下剋上』の神がかった塩梅とタイミングの良さに神聖視が止まらない。
私も表現したい物と読者目線のバランスの取れた小説が書ける小説家になろう。そんな決意を新たにする今日この頃なのでした。
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