最終話 結果の話
俺が上崎を抱きしめている間に、男は警察に連行されていきその後、俺たちは警察に話を聞いていた。
男は、上崎の母親を殺した犯人であり、復讐心だった事に、俺は男の話を聞いていて、少し怖くなっていた。
多分俺も、1歩間違えていれば、男と同じようになったのかもしれないと、そうなら早く上崎に伝えないとな、と思った。
そして後日、俺と上崎は家で話し合いをしていた、疑問の解決と気持ちの整理をする為に。
「上崎、俺はいくつか疑問があるから質問する、それに答えてくれ」
「分かったよ」
「1つ目だが、上崎が何故、俺の退院後の世話をした?罪悪感なのか、好きだったから、なのか答えてくれ」
上崎は、少し考える素振りをし答える。
「私を庇って、轢かれたからそれの償いと、好きな人と一緒に居たかったからの両方だよ」
「分かった、2つ目は、世話の時なぜ関係を迫ったかだ、付き合って数週間でするものじゃないだろ?」
上崎は少し、頬を赤く染め、恥じらいながら答える。
「そ、それは、大きかったから・・・」
俺は言葉が出なかった。
「まぁいい次だ、クリスマス以降にも関係を迫ったのは?それと、なぜSMが多かった?」
またもや、恥じらいながら答える上崎。
「1回やったら何回も変わらないだろうと思って、好きだったので強引に行きました、それと男からルインが来てあの写真を送られて来て、怖かったので慰めてもらおうと、それにSMに関しては、征服されてる感がものすごく良かったからです、私は求められているって感じがして」
「なるほど・・・」
何か考えたら負けな気がするので、やめておく。
「次の質問だ、写真を撮りたがったのは?」
俺が質問すると、「付いてきてください」と言われ、部屋を出て隣の部屋【開けるな】の看板がある部屋に通され、中を見せられると、大量の俺と上崎のツーショット写真があり、上崎に目を向けると答えてくれた。
「さっきの質問の答えは、思い出作りと、愛の行き過ぎですね」
上崎は少し反省していた、俺たちは部屋に戻り質問の続きをした。
「最後の質問だ、何故男性恐怖症が再発した?」
「それは簡単です、好きな人に捨てられたからです、ですがまぁ私が悪い事をしたので、自業自得ですけどね」
なんとなくは思ってたけど、やっぱりそうなのか。
「上崎、俺はお前に聞いて欲しい事がある」
俺は正座をして、上崎の目を見つめると、上崎も何かを察したのか、正座をして俺の話を聞く。
「俺は上崎静音さん、あなたの事が好きです、付き合ってください」
そう言い、頭を下げると上から声が聞こえた。
「私も、雪白颯太君の事が大好きです、こちらこそよろしくお願いします」
と言い上崎、いや静音も頭を下げて来る。
それから俺たちは頭をあげ、2人で笑っていたら、静音が質問してくる。
「いつから私の事好きだったの?」
「多分夏休み中の何処かだよ、無意識の内に静音を守りたいと思うようになったんだよ、それが恋心にって感じかな?」
そんな感じに、2人は付き合った初日を楽しむのだった。
◇◇◇
あれから数年の月日が経ち、今日は颯太と静音の結婚式、颯太は静音の親の会社に入り働き、静音は主婦として子供のお世話をしながら幸せに暮らしていた。
今は、2人目の事がお腹に宿っている。
2年前に嘘コクされて全力で甘やかしてみた結果
色々な事があったけど、幸せでこれからも楽しく過ごせる
【完結】2年前に嘘コクされて全力で甘やかしてみた結果 スパーク→雪白紅音 @sy53412
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます