第28話 娘と少女とかくれんぼ
「これから、私が鬼をやるから、お前ら、10、数えるまでに隠れろよ。」
私は美希とアオイ——そして少女に指を刺して言ったのだ。
唐突にアオイが言ってきた。
「お母さん——これから、図書館に行かなきゃならないんだよ。だから——。」
「図書室で誰か待ち合わせか———。」
「友達。」
アオイはそっけなく言った。
「真菜が待っているから。」
「だったら、その友達も呼びな——。一緒に相手してやる。」
はぁ、アオイが驚いていると私は話を続けた。
「友達に連絡しな待っててやるから——。」
そう言うとアオイはスマホを持って連絡した。
「真菜からは「面白そうだから行くねー。」と言っていたからくるみたい。」
「んじゃ、話しは決まりだ———。じゃ、お前たちさっさと隠れろ。」
私は手でパンパンと叩くと少女は即座に隠れた——。美希もアオイも——嫌な顔をして、隠れていった。
※
「もうーいーかい。」
リビングのテーブルで伏せながら数をかぞえていた。
仕事のストレスだらけじゃ、まともな精神じゃ、いられないから、よく休みは旅行や、自分の好きなことは時間をやっているから、久しぶりには、娘たちの相手くらいやってもいいものだと思った。
「もういいなのだ。」
少女の声がし出したので、私は動き出した。
娘たちは、言わなかったが、まぁいいや。
二階に登って美希の部屋に入った。
「うわぁ、母さん、まだ隠れてないだけど。」
「いいだろう——。そんなに本気じゃないだろ!」
まぁ、そーだけどと美希は、頭を掻きながら言った。
「——————で、アオイはどこに隠れたんだ。」
「知らない。母さんが階段に降りた時にアオイが「私、別行動に動く」と下に降りたんだよ。」
「その情報だけでいい、とりあえず下に行くか。」
そうだなーと美希が言った———そしたら。
ピンポーン!
玄関のチャイムが鳴った。美希が先に動いて、ドアを開けたのだ。
「あーお姉さん。」
「真菜さん。お、おはようございます。」
おはようございます。と真菜さんが挨拶した。
「今、かくれんぼ途中ですか。」
真菜さんはニコニコしながら、言ってきた。
「今、アオイを探しているんだ。君も一緒に探すか——。」
私は階段から降りるのを見ていた真菜さんはジーっと私の姿を口を開けて見ていた。
唐突に美希の耳元に近づけて小声で言った。
「あの人——お姉さんとアオイのお母さんですか。———スタイリッシュでイケメンなお母さん出ないですか!」
「そうか。ジーンズと黒のTシャツのすっぴんババアだぞ。」
美希が言うと私はげんこつをくらわした。
「初めまして、アオイの母——。やよいです。よろしく。」
「秋山真菜です!よ、よろしくお願いします。」
そう言うと真菜さんが握手してそしたら美希が言ってきた。
「アオイはどこに隠れているのは分かるの。」
私はずがずがとある部屋に向かってしゃべった。
付いてきな——。いる所分かるから。」
真菜さんと美希はボケーと見ていた。
※
私の母———。美希とアオイの祖母の部屋に入ったのだ。
「おや、やよい、わたしに何か用。」
「ここにアオイ———。来なかったか。」
「いいや、来てないよ。」
祖母は眼鏡をかけて、編み物を編み始めた。
「母さん、ばあちゃんの部屋に来てないなら、風呂場かトイレじゃないか。」
「いや、ここの部屋だよ。」
私は祖母の部屋をずがずがと入った。
「あ、初めまして、アオイの友達の秋山真菜です。」
「初めまして友達とか少ない子だけど、よろしくね。」
物静かに返事をして、笑顔で言った。
「押し入れ開けるよ。いいな——。」
どうぞ。と祖母は微動だにせずに言った。
押し入れを開けると下にアオイが入っていた。——そして少女も下で隠れてびっくりして転んでしまった。
「アオイ———。婆ちゃんの部屋に隠れるのは卑怯だぞ。なので、アオイが鬼な。」
「ハァー!」
鬼なのだ————と少女はしゃいでいなくなりー真菜さんと美希はアオイと一緒にリビングに戻ったのだ。
私も戻ろうとした時祖母が言ってきた。
「あの子たち、ずいぶん、にぎやかになられたものだね。きっとあの子が来たからかな。」
さーなー。と行って私は部屋出たのだ。
※
今度はアオイの番、今、五十まで数えている。
私は優雅に自分の部屋に置いてある。私専用の冷蔵庫からケーキを取り出してコーヒーを飲みながら食べていた。
これが大人のかくれんぼってやつだ。
私はコーヒーをすすって落ち着いていると、アオイが「もういーかい。」と言って呼びかけた。
「もういいなのだー。」
まだ少女の声だ——。少女しか返事しないような気がするがまぁいいや。
私は黙って食べていると——。
「おい、まだ隠れてないぞ。」
「うるせー。どーせ、そこまで本気でやってねーだろ。」
また美希が見つかったのか。隣から声がしたのだ。まぁあいつはどんくさいからな。
階段から降りる音がした。
私はいるのはここだよー。とジェスチャーしたが、見えるわけがない。と思いケーキを食べ終わり、コーヒーを飲み干すともう一度コーヒーを飲もうとキッチンにに向かおうとドアを開けたら———美希と———アオイ、娘たちが待ち伏せをしていたのだ。
「そういううことだろうと思ったよ。私たちと遊ぶように仕向け———。自分は高みの見物ってやつかよ。」
「変わってないよな。」
「母さん。少し本気出したらどうよ。」
姉妹とも言い出すと私は笑ってしまい。私は言った。
「んじゃ、あとは少女と真菜さんだね。」
「探しに行くか。」
二人はのろのろと探しに降りて行った。———久しぶりに娘と遊んだものだと私は笑みを浮かべながら
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余談だが、一番長く隠れていたのは真菜さんだった。少女はお風呂場に隠れていて、真菜さんは——。アオイのベットの下に潜り込んでいたらしい。
アオイはびっくりして、血の気が引いていたそうだ。
少女と私たちの日常生活 倉ぼっこ @kuraboxtuko
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