第4話 連絡

バイトを辞めた七海。

ちょうど家がゴタゴタしていた。

父親の会社の倒産。父親は自己破産をし、育ってきた家を売り払う話になっていた。

まだ弟は高校生。専業主婦だった母親は職探しを始めた。

落ち着かない環境。

両親は仲が悪く、怒鳴る父親にトラウマを持っていた。

「早く家出たい」

七海はずっとそう思いながら育ってきた。


借金取りが押しかけてくるかもしれない

そう母親に言われ友達の家を転々とした。


外食に行っても料理を頼まない母親。

「お金がない」

敏感な七海はすぐにそれを感じ取った。


自分に何ができるんだろう

とにかく働かないと。


七海が選んだのは夜の世界だった


初めての世界


地元の男友達は「金銭感覚が変わる」からやめなと言った


彼氏は「何もないようにね」位だったw




そんな生活をしていたある日、陽太くんからメールがきた


「タツが連絡取りたいって言ってるんだけど、メアド教えてもいい?」


・・・・??

なんだろう・・・・?????



いいよ~と返事をしてからすぐに知らないアドレスからメールが来た





「車のアルミ盗まれたんだけどー!!」





・・・・・・・・・は?



初手の意味不明なメールに困惑した

連絡したい事ってそれ???なにこの人・・・


乗り気ではないメールが始まった


そんな様子に気付いたタツ


「ごめんね、今○○駅で友達といて。女と遊びたいって話になって連絡しちゃった」


「あーそうなんですね!大丈夫ですよ」


こんなやりとりでメールは終わっ・・・・・・・らなかったw





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