太陽の傲慢、月の雨

太陽は、月をぶら下げる糸を焼き切った。丸い彼が落ちていく様を見て太陽は嘲笑った。自分に照らされるしか能のない月。しかし太陽が眠ろうとしたとき、月は刃の形となって現れた。手折られる花のように、太陽をぶら下げていた糸は簡単に切られてしまった。月は「あなたを尊敬していた」と泣いた。

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140字のほの暗さ 三つ葉るる @mi2haruru

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