140字のほの暗さ

三つ葉るる

対向車線

晴れた夕暮れ、車のライトが彼の姿を消す。そして、彼はまもなく現れる。何度も繰り返されるそれを、幾人もが見ては通り過ぎる。生と死の境を彷徨う彼の目は闇に飲まれていたが、彼をまとう空気は誰よりも輝いていた。

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