赤い瓦屋根の喫茶店、頼めるものはたった一つ

こういう行きつけの店は大事。
みんなと同じは安心な反面、大事な個をなくした悲しさを感じさせられる。

メニューが一つしかない喫茶店は斬新である。
けれども、飲み物と食べ物は別。
軽食は、パンケーキしかないのだ。

ニュースキャスターのコメントで、味の感想が画一されたのが恐ろしい。
ただでさえ同じ考えに染まりやすい国民性をもっているのに、ネットとスマホの普及によって拡散された一つの話題に飛びつきやすい現代は、多忙で失敗できない風潮が強いため、タイパやコスパな傾向からネタバレや解答を先に求めたがり、答え合わせをするように体験しにいく傾向にある。
そんな現代社会の様子をよく表した作品に感じた。