まだまだ言葉のお勉強の途中なので、おかしかったらごめんなさい
商人さんの家に着くまで、それなりに時間がかかるそうです。
なんでも、『星振り亭』と商人さんのお家はほぼ真反対らしく、『星振り亭』は東門、商人さんのお家は西門に近いそうです。
「ああ、そう言えばフェンさん」
「はい、なんですか?」
「フェンさんの生活する所なんですが、暫くは僕の家で住みませんか?」
社会で一人で生きていけるまで、面倒を見てくれるそうです。
正直、不安だったので嬉しい提案ですね。
「良いんですか?」
「ええ。部屋は沢山余っているので、大丈夫ですよ」
「そういうことなら、よろしくお願いします」
その後、商人さんのお家に行く道中、様々な話をしました。そこで気づいたのですが、私ってば商人さんのこと何も知りませんでした。好きな食べ物や趣味、年齢、名前、苦手な物など、ほとんど全ての事を知りませんでした。
まあ、あの山の中では知りようのない、役に立たないモノではあったのですが、すこしだけ寂しく感じました……これからの暮らしでもっと仲良くなって、もっと色んなことを知っていきましょう。
「さあ、着きましたよ」
「おぉ…おっきいですね」
とてもとても大きな、地龍二体程度なら余裕を持って入れそうなほど大きなお屋敷に着きました。
「フェンさん、レミリア様達を呼んできてくださいませんか?私は少しだけやる事があって」
「任せてください!」
お屋敷の中へ入って行くフェンさんを見送って、後ろの部屋の扉の前に行きます。
ノックを三回してから、声をかけます。
「つきましたよー」
『わかりましたー!』
中からサイオンジさん(そう呼んでくれと言われました)の明るい声が聞こえます。仲直りできたのでしょうか?
「教えてくれてありがとうございます」
「いえ、大丈夫ですよ。それより、レミリアさんとゲルドさんは?」
「ああ、それがね…」
『共に頑張ろうな!レミリア!』
『ええ!絶対に手に入れてやろうじゃない!ゲルド!』
声が聞こえて、覗いたらレミリアさんとゲルドさんが一緒にお酒を飲んでました。
「仲直りできたんですね!よかったです」
「っ!?ま、まさか…レミリア」
「えぇ…後でドレイクの話を聞かなきゃね…!」
なぜ二人は慄いてるのでしょう?まあ、仲良くなったなら、なんでも良いですか。
最強を識るセカイ 不定形 @0557
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最強を識るセカイの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます