第7話 歳をとる
はてさてどうなるのかな。俺は歳を取るのか?そこもどうにかしてくれそうだが、これだけVRに引っ張られるとなぁ。
神様仏様俺が何したっていうんだよ?
いいや。わかんねーし、若くてイケメンになれたんだからいいだろ?
郵便物が届いた。保険証や免許証がおれのものになっている。これで堂々とって別に困ることはないか?病院行くのに使うとか?回復魔法があるのに?
さて、VRの世界へ行こうではないか。
宿屋から出た俺は次の街を目指して歩く。
こう言う一人旅はいいもんだな。
そういや、6人までパーティー組めて、3チームでレイドが、できるんだっけ?
まあ。今の俺には関係ないけどな。
っと言うまに夕方だ、ダッシュで街を探すとあった。セーフ!
今の時間だとギリギリで門が閉じられるからな。そしたら野宿しかないしな。
宿屋に泊まり翌朝は朝飯食って魔法屋に出かける。この頃は見慣れたのしか売ってないしなぁ。
やっぱりこの街にも別に欲しいものはなかったな。
ギルドのクエストを見るとグリーンドラゴン討伐があった。ブルーたおしたからグリーンも倒すでしょ!
平原にいるねぇ。でけえなぁ。人間が戦ってるけど大きさが違うしなあ。
あいつらが負けたら言ってみよっと。
…さて行くとするかな。
近くで見るとでけえんだな。
「グオオオオオオオオオオォォォ」
「耳がいかれる!本当規格外だから死んでくれよ」
身体強化をかけて思いっきり腹を殴る。
グリーンドラゴンは横倒しになった。
じゃあ首を!できるだけ早く何度も斬ってみるが。少し切れたくらいで剣がダメになった!
じゃあ。身体強化で、死ぬまで殴り飛ばすか!
“ドォンッ!”
と言う音と共に横倒しになったグリーンドラゴンの首が変な方向へ向くとまたドォンと、首が元に戻る、何回か繰り返すとグリーンドラゴンは消滅し、魔石と皮とオーブをドロップした。
さっさと逃げるかとダッシュで逃げる、追いかけてくる冒険者達をぶっちぎりで離していく。
思い切って次の次の街まで辿り着いた。
流石にここまではついてこれないだろ。
宿屋に泊まりログアウトする。
いつもの作業をして風呂に入る。
そしてキンキンに冷えたビールで乾杯だ!
グリーンドラゴンもブルードラゴンもリポップするから別に問題はない。ただ。あれが倒せるかどうかだが俺も思いっきりぶん殴ったのは初めてだしな!あとはレイドで倒せればいいだけ。
あとはレッドドラゴンだけだなぁ。ネットで検索してみるとそんなに遠くない山にいるな。オーブが揃うと何が起きるのか楽しみだなぁ。
俺のスキルについてだが、
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アキト 二十歳
レベル198
スキル
身体強化 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 回復魔法 雷魔法 氷魔法 転移魔法 生活魔法
ユニーク 心身同調
加護 海珠 深淵
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このユニークが関係してるのは間違いないだろ?これがゲームで死ねないんだよな。ゲームで死んだら俺も死ぬ予感しかしないならVRやめろって話だがやめれないよな。
だっていまの趣味だしな。
今は何よりレッドドラゴンを倒したいしな。
次の日も朝VRの起動から始まる。
さてと、チャチャっと山まで行ってレッドドラゴンを倒しますかね!
走って山を登るとレッドドラゴンのお待ちかねだ。身体強化でまさに弾丸の如く腹にパンチを駆り出すとそのまま後ろに回り込み翼をを捥ぐ。あとはフルボッコにするとレッドドラゴンからオーブと魔石と皮がドロップする。
台座が出て来てオーブを嵌め込むと階段が現れそれを登り続けると神龍がいた。
『悲しき子よ、願いを叶えよう』
え、まじで神龍なんだ。
「このバグを無くしてほしい」
『今から無くすので君以外と言う事になるが』
「それでもいい」
『なら願いは叶えた』
俺はVRから強制的に目が覚めた。
あれは夢じゃないな。
神龍がいったのでバグは無くなったと言う事なのだろう。
俺はソフトの会社に電話をかける。
『それなら良かった。バグが見つからなくて困ってたんです。神龍は願いを叶えるために全権限を待っていますから』
「俺はこのままなんだけど」
『それは申し訳ないです。歳をとるための作業をいましていますので」
「分かった。それからこのゲームのレベル上限おかしくないか?」
『え?100ですけど』
「俺は150をとっくに超えている」
『そ、それもバグの一種かと」
「はぁ、分かったよ」
『すいません』
電話を切るとこの世で1人この存在になったんだな。と少し悲しい気持ちになったが、しょうがない。
もう一度神龍を呼び出すにはあちらの世界で100年必要みたいだしな。
風呂に入ってさっぱりすると少し体に異変を感じる。すこしだが、髭が生えているのだ。これは歳をとっている証拠だぁ!
『今完成しましたが如何ですか?』
「髭が生えて来た」
『それでは通常サイクルで歳をとるようにプログラムしますので』
「え?まだだったの?」
『試しに一日だけにしときましたから』
「了解!よろしくたのむわ」
『はい』
これで普通の人間と変わらなくなるはずだ!良かった!
あらから10年、ようやく俺も30になった。ディスティニーテイルズからの賠償金で遊んで暮らせる額もあるし、なによりもこちらで魔法が使えるのがいい。
回復魔法は便利で癌の回復などに役立った。
全員ではないが治せる人は治して来た。
超高齢化社会になってしまったが、俺は親が死んでいるのでそれでも構わないと思ってる。もう俺も60になるはずだったのだからな。
あちらでは大豪邸を建てて暮らしている。
イベントをこなすうちに金貨は貯まるし、俺のレベルも上がりっぱなしだからだ。
敵なんて居ないのだ。
強いて言えば魔王を倒したやつがいてクリア画面を見れたことかな?あれは感動した。
そらからはたまに行くくらいでこっちで好き勝手暮らしている。
女も選びたい放題だ。
俺だけのディスティニーテイルズはまだ終わらない。
バグストーリー あに @sanzo
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