第4話もしかして能力者?そんなわけないよね?・裏取引き?
ある日の授業中
余留「(あれ、もしかして俺今、水泳の後の国語で起きてる?すげぇ、今日はなんかおきそう)」
と思い窓の外を見るとさっきまで雲一つない快晴だったはずなのに、人が宙を舞いそうなほどの風が吹き、このスピードの水滴なら岩を一瞬で貫けるのではと思わせるほど勢いのある雨が降り、日本の一年間の消費電力まかなえそうだなと思える量の雷が落ち始めた
余留「(なんだろう、寝なきゃいけないような気がしてきた・・・一旦寝ようとしてみるか)」
余留が寝ようとすると外はだんだんと晴れていき、完全に眠りの体制につくとさっきまでの天気が噓だったのかと思えるほどの快晴えと変わった
余留「(これから体育の後の国語は全部寝よ)」
と思いそのまま眠りについた余留の後ろに目を向けると余留のとなりの窓に向かってスクリーンで映像を送る紗倉の姿があった
余留「(ふぁ~、よく寝た・・・あれ?まだ授業終わってなかったのか?いや待てよ、時計が進んでない、つまりさっきのは夢?そりゃそうか、あんなこと起こる訳ないもんな)」
と思いながら外を見ると見覚えのある悪天候が映り込み、クラスのほうを見ると悪天候を見てパニックになり騒ぐもの、諦めて天国に行けるように願うもの、悟りを開くものと、みんな個性的な反応を見せていた
余留「(まさか正夢だったとはな、とりあえずみんなを助けるか)」
と厨二病みたいな思考をしながら眠る姿勢に移ると天気が快晴に戻り、それを確認した後、眠りにつく
裏取引き
保健室の扉の前で何か覚悟を決めている余留と択兎
余留「ノックするぞ?いいな?」
択兎「ああ、覚悟はできてる、準備もな」
コンコン
ガチャ
余留がドアを開けた途端、さっきまでのいつもと変わらない顔、声、雰囲気だったはずの二人が、顔、声、雰囲気全て体調が悪いのでは?と思わせるものに変わっていた
余留「すいません、ちょっと体調悪くて、休んでもいいですか?」
択兎「すいません、俺も体調悪くて、休んでいいですか?」
それに対してとても美人でクールそうなまさにマドンナのような女性が
保健室の先生「私1人の時はそういう演技いらないって言ったでしょ、サボりたいならわかってるでしょ」
と応える
余留「苦労したんですよ、夏純(かすみ)先生」
夏純「いいから早く出しなさい、癒璃(ゆりちゃんの写真、もしくは情報を」
択兎「てか、同じ保健室の先生なんですから先生の方が情報手に入れやすいでしょ」
夏純「だって、緊張して仕事の話以外まともにできないのよ、仕方ないでしょ、いいから早く出しなさい」
余留「はい、この写真です」
と言い五枚ほど写真を夏純の前に置く
写真の中には夏純とは正反対のかわいく、ふわふわした雰囲気のあるおっとりしてそうな子供っぽい女性がいた
夏純「やっぱりかわいいぃぃぃぃぃぃぃぃ」
余留「先生、いつかは自分から仕事以外で喋ったり、一緒に写真撮ったりできるように頑張ってくださいね」
択兎「結婚式には生徒代表として俺らがスピーチしてあげますよ」
夏純「えぇ、ありがとう」
学校ってクソじゃね? きよグ @isagin
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