第3話授業中の睡眠は許さない

授業中机にうつ伏せになって堂々と余留が寝ていると、後ろからピンク髪のかわいい女子が

???「起きて、余留」

と言いながら余留の脇腹をシャーペンで突く

余留「ヒッ」

と言いながら立ち上がってしまった

国語の先生「どうした?余留」

余留「いえ、なんでもないです」

と言い、席に着く

余留「やめろよな紗倉、びっくりする」

紗倉「同じクラスなってからもう3ヶ月だよ、そろそろなれなよ」

余留「無理だなれない、そんじゃ寝る」

紗倉「ダメ、起きなさい」

余留「なんで」

紗倉「私が暇になるからよ」

余留「まじめに授業受けようとしろよ」

紗倉「あんただけには言われたくないわね」

余留「てか、お前も寝りゃいいじゃん」

紗倉「今は喋りたい気分だから寝ない」

余留「そこまで言うなら喋らねば無作法というもの、喋ってやろう」

と言いながら体を後ろに向ける

紗倉「そうこなくっちゃね」

余留「で、何喋る?」

紗倉「こういう時の話題についてとか」

余留「旅行で行ってみたい場所の話とかどうだ」

紗倉「なんかそれってカップルとかで話す話題っぽくない?」

余留「そうなのか?まあ、別にいいだろ」

紗倉「確かに、それであんたはどこに行きたいの?」

余留「う〜ん、京都かなぁ」

紗倉「国外だったら」

余留「強いて言うなら、ドイツかマチュピチュかウユニ塩湖か南極かバチカン市国」

紗倉「ちなみに1番好きな国は?」

余留「I LOVE JAPAN」

紗倉「だよねー」

余留「で、お前は旅行でどこ行きたいんだ?」

紗倉「う〜ん、悩むなぁ、・・・・・・・・・悩む、どうしようか、う〜ん、もうあんたと同じところでいいかな」

余留「適当だな、少しは行きたい場所とかあるだろ」

紗倉「いや〜、特にないかな」

余留「まあ、それなら仕方ないな」

紗倉「でしょ、で次何話す?」

余留「次の話題はお前に任せる」

紗倉「う〜ん、そうだなぁ、じゃあ大きい胸と小さい胸どっちが好き?」

余留「はぁ、あのなぁ、胸は大きくても、小さくても立派で素敵なものなんだぞ、つまりどっちが好きとか決められるものではないんだよ」

紗倉「ふ〜ん」

余留「で、お前はどっちなの?」

紗倉「う〜ん、悩むけど大きい方かなぁ、揉み心地がある」

余留「揉んだことあるの?」

紗倉「あるよ、女の子同士だから簡単に揉める」

余留「いいなぁ」

紗倉「ないの?」

余留「ないよ、悪いかよ」

紗倉「非モテ」

余留「お前、それは言っちゃいけないことだろ」

紗倉「悔しいなら彼女の1人でも作れば」

余留「お前だって彼氏いないだろ」

紗倉「私は彼氏作らないだけでモテるから」

余留「うっ事実だから何もいい返せない、モテたい」

紗倉「ふ〜ん、私は今のままでもいいと思うよ」

余留「なんで?」

紗倉「私が煽れなくなるから」

余留「そんなんだから彼氏できねぇんだぞ」

紗倉「でもモテてはいるから、あんたよりはまし」

余留「それ出すのズルい」

紗倉「ズルくないです〜」

授業終わりの鐘がなり、授業終わりの挨拶をする

紗倉「次は移動教室だし、移動しながら喋ろ」

余留「そうだな」

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