異世界クエスト

やんけ

第1話 契約

痛いまじで痛い


頭の中を何かで直接いじられるような激痛が走る



何だよくそ何で俺こんなんで死にかけなきゃいけねんだよくそ


もう下半身の感覚がない自分は助からないのでわないかと思う程絶望に思考が染まっていく


今のこの状況は友達と夜遊びの帰り先程まで立っていた交差点にトラックが猛スピードで俺の方向にぶつかって来た、ただの高校生がトラックに引かれたらただでは済まない


「だ、だれかたすけてくれぇ」


かすれた声が出る

くそ何で人が居ねえんだよ


人がいない、今の時間帯は深夜の2時人が少ないのは深夜だからだろう、助けを求めようとするが目に見える範囲には人が居ない、先程ぶつかってきたトラックももう何処にも居ない、完全なるひき逃げだ


何で俺ばっかり


薄れゆく意識の中で後悔と怒りそして理不尽さで死に行く事に生きどうりを感じた



死にたくねぇよまだ生きてぇよ

ここで死んだらあのクソどもに俺の事を見返せられねぇし父ちゃんと姉ちゃんを悲しませたくねぇよ


嫌だ死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないぃいい


呪文のようにつぶやく


あ、ダメだ意識が、、、、


「ふふ、大丈夫かい?」


何か声がした


お願いだ助けてくれ頼む


「痛そうだね」


全身が痛くて自分の状態が良くないことが分かる

助けてくれ


「まあボクと契約してくれたらなんとかしてあげるけどそれでもいいのかい?」


契約?よく分からないがお願いだ

残りのある力で声の方に視線を向けようとする


、、、、


そこには先程までいた交差点でわなく知らない真っ白な場所に居ることに気づた


「どうなってる、、」


もう死んで天国に行ったのか?


「いやここは天国じゃないよ?」


「いや喋らなくて大丈夫だ意識がもうろうとしているだろ?」


先程から聞こえてくる声だが近くに人が居ない

いやなんかモヤモヤとしているのが居るのが分かる


上手く視認できない


幻聴が聞こえてくるような感覚で戸惑っていた


「なんとかしてあげるけどさっきも言った通りボクと契約しなくちゃならないけどそれでもいい?」


死にたくないこの状況からなんとかなるならお願いだ


「そうかなら契約をしようか一応ボクは君の世界で言う所の神様みたいなものだ」


「まあいいさ時間が無いから契約内容を教えてあげる」


「ああ一応言っとくけどもう引き返せないからねこれはもう契約だこの世界では神との契約は絶対に破れない」


神?

神なんてホントに居るのか


「ああほんとだよまあ君たち認識ではボクは神に当たる者だ」


「まあいいかとりあえず契約内容なんだけど今から君は異世界転生するんだそれからボクから与えるミッションをこなしてもらう、そしてボクのミッションを全部こなして貰ったら君を元の世界に返してあげるよ」


それが契約か?

でも転生するのか?俺が?転生したら元の世界帰れるのものかのか?


「ああ神だからねボクのミッションをこなしもらったら君のお願い叶えてあげられる」


そん事出来るなら転生させなくてもいいんじゃないのか?


「確かに出来るけどタダで助けるほど神もお人好しじゃないんだよねぇだから契約を結んでるんだよ」


「君の体は綺麗さっぱり治してあげる、けどボクの契約は守ってもらうよ」


転生なんか嫌だでもこのまま死ぬのも嫌だもっと生きたい、まだ親孝行もしていないのに親より早く死にたくなかった


意識がもうろうとしてきた


「君がちゃんと契約を守ってくれたら元の世界に帰れるさ」




※※※


自称神と言っている奴はひとつの達成感を覚えた


「ああ、しまったね意識が飛んでしまっているよ、まあ予定どうりか」


「最後まで聞いてくれてたとは思うんだけどとりあえず契約成立一方的だけどふふ、いやー我ながら面白いこと思いついちゃったねぇふふふ」


何やらブツブツ言いながら笑っている


「これで世界の均衡が保たれる君はどう生きていくのかねこれからが楽しみだよ」


「これはただの異世界転生じゃいからね」



※※※※※



、、、、


「はっ!」


先程の全身の痛みが消えてる

ああ、俺転生しちゃったのか、、


意識がハッキリした時もういつものように動かしていた体ではない事にすぐ気がついた


自分が赤子になっていることに


ちっちゃいな


一体俺は何年かければ元の世界に帰れるのだろうか

神とやらのミッションを全てこなすことで元の世界に帰れる



それが神との契約


冷静に考えるとやっちまった感がやばい

胡散臭い神に契約させられてミッションこなす漫画みたいな展開だ

早く帰りたいな






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異世界クエスト やんけ @KENNKN

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