夏からのランデブー
石嶋ユウ
夏からのランデブー
夏嫌い少女のランデブー行き先決めず自転車を漕ぐ
蝉の声七日の一生終わり来て途切れる音は夏の終わりか
コンビニの炭酸水を飲み干して吐いた言葉は「夏は嫌いだ」
真っ青な夏の青空訳知らず見つめる少女何も思わず
当てもなく漕ぎ続ける夏の道汗が落ちゆく少女の額
まずい汗口に飲み込み思い出す少女と夏の喧嘩話
あの夏や全てを捧げて夢破れあの日の心忘れられない
自転車を止めて座るは木陰の下涼しむ陰に癒す緑と
落ちていくあの日の記憶渦の中気づけば既に夢の世界へ
木陰の下居眠り姫の夢言葉「真夏の夢はちっとも良くない」
目が覚めて時刻はとうに夕暮れの空が太陽共に去りゆく
音流れ告げるは今日にさよならを日付は葉月最後の一日
夕焼けと街の風景目に見えて少女は気づく夏の終わり
嬉しさと悲しさ混じる夏終わり少女の言葉「夏よサヨナラ」
夕焼けが終わりを告げるランデブー行き先決めて自転車を漕ぐ
夏からのランデブー 石嶋ユウ @Yu_Ishizima
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