タウ・デプス 闇黒の花嫁 裏話(暫定版)

伏潮朱遺

その1 脳内主題歌・脳内イメソンについて

タウ・デプス 闇黒の花嫁 裏話


 いつもの裏話です。

 ラインナップもおそらくいつもの通りですが、先行して脳内主題歌、脳内イメソン情報だけのっけます。

 タイトル裏話とかは、追って準備します。内容的に4作目を書いてからのほうが深い話ができそうなので。

 くどいようですが、ネタバレしかないです。

 裏話から読んでもらってもいいですが、内容に不明点があれば迷わず本編へどうぞ。


1. 脳内主題歌、脳内イメソンについて

 発見した順に列挙します。


・福山雅治「妖」

 某ドラマの主題歌ですね。某ドラマは見ていないのですが、初めて曲を聞いたときに、これはミフギさんのイメソンでは??と脳内妄想が盛り上がったお陰で、本作に着手できました。この曲を初公開してくれた某ラジオに感謝してます!

「わたしが何に見えますか」「何者に映りますか」が、呪いと人間の狭間で漂ってるミフギさんぽいです。

「わかって ただひとりあなたが 読み取れるcodeを 他の誰かじゃ気付けないcodeを」が、唯一シマくんだけがミフギさんの孤独をわかって(本音は儀式なんかせずに早く手を切ってほしかっただけですが)くれた場面を彷彿とさせます。

「運命や奇跡を 祈って待ってても いつか自分で自分を壊してしまう」がラストまんまですね。ミフギさんのイメージ膨らませるために、それこそ延々聞いてたので影響されたのでしょう。

「お願い そばにいてくれたら 求めてくれるなら 善人にも悪人にもなれる」という歌詞が考えさせられますね。果たして、ミフギさんは最期、善人になったのか、悪人になったのか。

「やっとわたしは 人間になれる」という歌詞にもある通り、呪いから人間になれたのでしょうか?

 とにかく歌詞の雰囲気がミフギさんぴったりでありがたすぎるので、是非一度聞いてみてください。ラテンぽい曲調も個人的にめちゃ好みです。あと、細かいところですが、歌詞の表記で「わたし」が漢字じゃなくて平仮名になってるのが、ミフギさんの一人称まんまでありがたいです。



・今井麻美「化身」

 某ホラーゲームシリーズの最終タイトルの主題歌だったかな。ゲームは1作だけプレイしたことあります。

 聞いていただくとわかるんですが、この怨念溢れる曲は、当初ミフギさんの暗黒面を歌ったイメソンにしてたんですが、最後まで書いたら、ミフギさんというよりシマくんでは?と思い直してまして。

「あなたの心は 夜の湖」てのが、ミフギさんにまったく靡かないシマくんぽいかなぁとか思ってました。

「寂しさを殺めるために 私は変わるの 今までの微笑んだ菩薩はまやかし 独り占めできないのなら 夜叉にさえなるわ」が、ミツ姉に嫉妬するシマくんまんまでして。

「優しくされるたびに 蜘蛛の糸に手を伸ばして 幽かな夢 掴んでいた 花咲く奈落で」とか、モリくんの優しさに甘えてもいいのかと悩むシマくんですね。

「言葉にしないまま 募る痛み いつか沈黙の悲鳴を上げていた それがジェラシー」とがっつりそのままシマくんの心情ですし。

 結論、シマくんのイメソンですね。これも細かいところですが、「私」表記が漢字なので、やっぱりシマくんですね。



・椎名林檎「JL500便で」

 この曲は特に何かの主題歌とかではなかったはず。曲自体は英詩ですが、某動画サイトに公開されてるライブの公式動画に日本語歌詞が載ってるのでよろしければそちらを見て頂けますと。

 曲調がお洒落なので、上の「化身」と比べるとあかんのですが、モリくんからシマくんへの心情のイメソンですかね。モリ→←シマ、てあたり。

「なにを疑問に思うの? あなたを見付け出した 確かに偶然だったけど いいことではないの?」

「なにを疑問に思うの? あなたは私を問い質す 愛して良いものか、と 自然に委ねちゃ駄目?」シマくんへの想いが真剣なものなのか、若干はぐらかしてるモリくんが浮かびますね。

「この快適さを永遠のものに! そう願うには、若過ぎたんだ あまりに」林檎さんの歌い方が悲しく響いて、二人が若さゆえに求めあったのでは?と思ってしまうような。

「あなたを隠せる場所 そんなの存在しない どこまで飛ぼうとも 二人が生存する為の 巣が捜し出せなくて 空をさまようばかり」ラストで二人が逃避行ルートで飛行機を使おうとするんですが、これはここらへんの歌詞が影響してそうですね。この曲ももう何遍も聞いたので、話の展開にめちゃめちゃ影響してたことがあとでわかりました。

 歌詞を改めて見てますが、もはや全文引用したいほどシマ→←モリですね。断腸の想いであと2か所だけ。

「渇きを覚える暇すらないほど 互いを知ることに没頭しては 何の考察も試さなかった二人」深いことを考えずにその場の勢いに任せている身体の関係を彷彿とさせますね。

「たった一人宙を漂う恐ろしさ なぜこうして離れ離れなのか 二人共に在るべきだったのに 私たちの出会いは早過ぎたんだ あまりに」最後の章ですかね。なんか本当にこの曲の通りになっているのがヤバい。

 加えて、このライブ映像にはもう一曲「私の愛するひと」ていう歌も聞けるんですが、これはシマ→モリですね。併せて聞いていただけますとよいかと。



・EGOIST「名前のない怪物」

 言わずと知れた某警察アニメのエンディングです。この曲個人的に好きすぎて二次創作やってたときも某ヤンデレブラコンキャラの脳内イメソンにしてたんですが、シマ←ミフギの一方通行の想いと、呪いに侵食されるミフギさんの場面に合ってると思って、5章あたりの該当シーンでずっと聞いてました。

 それか、「こんなに大きくなった」怪物がタテマくんで、「共に行こう」としてるミフギさんなのかな?

「この身体を受け入れ」ていう歌詞が、やっぱりそんな感じですかね。歌詞を見直したらそっちのほうがあってるかもです。なので、タテマくんとミフギさんのイメソンかな。

「消せない傷を抱きしめて」の傷が、追い詰められたシマくんがミフギさんに空けた穴ですかね。この穴がミフギさんの後々の敗因になるわけですが。



・GRANRODEO「LAST SMILE“style GR”」

 これはもともと某ゲームのキャラソンだったのですが、歌っていた中の人がのちに組むことになるユニットでアレンジし直して歌い直したバージョンがこれですね。

 5章のラストでミフギさんが亡くなるシーン。ここを執筆中に偶然にプレイリストが選んで曲をかけてきたのですが、あり得ないくらいぴったり過ぎて、実はちょっと泣きましたね。

「抱き締めてもう一度 まだ笑えるなら 抱き締めてもう一度だけ あの日のように」「泣かないでこれ以上まだ歩けるなら 泣かないでもうこれ以上」がシーンとリンクしすぎてヤバかったです。よろしければ該当シーンで同じ体験をしていただけるといいかなと。

「また逢えるさ また逢えるから」が若干不気味に映るのは気のせいですかね。次回作を乞うご期待ということで。



・白日「King Gnu」

 某ドラマの主題歌だったらしいです。ハマるのが遅かったので、昔の曲はなかなかチェックできてなくて。某呪いのアニメの最新主題歌にもなったことですし、過去の曲もいろいろ聞いてみようかなと漁ってたときに見つけまして。しかもクライマックス直前に。歌詞が完全にモリくんの心情にしか聞こえなくてですね、一気に書き上げたラスト5、6章はずっとこれをかけてました。勝手ながら脳内エンディングとさせていただきます。

 はい、モリ→シマですね。

 作中で雪が降ってるシーンは「雪が降りしきろうとも」から着想して、卒業式の3月に降っててもおかしくないように式場が軽井沢になりました。この曲に出会ってなかったら、モリくんとミツ姉はフツーに地元で挙式してたでしょうね。

「降りしきる雪よ 全てを包み込んでくれ 今日だけは 全てを隠してくれ」「いまだけはこの心を凍らせてくれ 全てを忘れさせてくれよ」がもう、すべてを語ってくれましたね。おかげで思わせぶりとゆうかぶつ切りラストになってます。あとは「白日」を聴いてくれれば、と全投げしたエンディングともいう。

 なので可能性は低いですが、6章があまりにあっさりしてるのでもうちょい描写を追加するかもしれません。追加したらまた近況ノートとかでお知らせしますね。ちょっとまだ「白日」の余韻が強すぎて、これ以上文章でくどくど書くのは野暮だろうゾーンに入り込んでしまっていまして。

「その向こう側に 待ち受けるのは 天国か地獄か」も好き。シマくんを喪ったモリくんの行く末を占ってる感じです。

 後悔の歌ですよね。作中ではあんまり後悔してる描写がないのでわかりづらいですが、モリくんはけっこう深刻に後悔してますよ、とだけ。これも次回作で触れるはずです。

 やみよめが、呪いが黒くなるきっかけと、闇にスポットを当てて書いてる話なのに、脳内エンディングが「白日」なのは最大限の皮肉が効いてていいですね。

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