タイトルに惹かれて読み始められた方も多いでしょう。
ラウラさんとセスさん。
ハズレ聖女とハズレ召喚士と呼ばれます。
とても興味をそそりますよね。
強い力がありながら、常に目を伏せているような印象のラウラさん。
不世出の能力を持ちながら、まったくやる気が感じられないセスさん。
さあ、ふたりが一致協力して、どんな大活躍を見せてくれるのでしょうか。
……。
違う。
違うんです。
この物語の根底は。
ひたすらの苦しみと、自ら与え続ける罰と、その、救いと。
神話、と思います。
世界の創造と終わりの、ひとつの物語と理解します。
最終話まで読み進めたとき、あなたの反応はどちらでしょう。
ぽんっと、このお話を投げ出すのか。
抱きしめて抱きしめて、あなたとラウラさんの傷を、あわせるのか。
あわされた傷口に、作者さまは、温かい手をかざしてくださいます。
さあ。