自殺者の存在をごまかすような補償の進行

 旧ジャニーズ事務所が被害を申告してきた35名に補償金額を提示したことを公表しました。 

 

 被害者の会に所属していた方が、被害を申告したのに五か月以上放置され、さらに10月には訴え出た者にウソツキがいるようなコメントを、事務所の代表がしたことが、自死の原因の一つにもなったということが報じられた矢先のことです。


 世間の非難をかわすためのあざとい公表としか見ることはできません。


 そんなうがった見方をするひねくれ者は私だけじゃないと思います。


 それでも、多少なりとも進んでいると見ることもできます。


 ただし、その内容は不明。


 確か、定期的に補償した内容も公表すると、会見の時に事務所の代表のどなたかがおっしゃっていたような気がするのですが、私の幻聴だったのですかね?


 被害者への誹謗中傷に躍起になっている人たちの中には『検証』『検証』と馬鹿の一つ覚えみたいにおっしゃっている人もいるので、この補償内容こそ『検証』したらいかがですか?

 もちろんそのために、受けた被害内容と補償金額などを、プライバシーを侵さない範囲で詳しく公表を求めねばなりませんが、SNS中傷軍団はそれは要求しないみたいですね。


 申告した被害内容はどういうもので?

 どういった理由から旧ジャニーズはそれを事実と認定し?

 それに伴う被害補償額をどういう基準で決めたのか?


 重要なことです。


 それこそ『検証』が必要なことではないのですか?


 それが公表されなければ、個人対企業の交渉では圧倒的に個人が弱いので、おためごかしの補償金額とそれに伴う口止め工作が行われたのではないか、と、推測してしまいます。


 被害内容があまりにもひどいので旧ジャニーズとしてはそれを隠蔽したいという心理が働く可能性があります。


 それを個人のプライバシーの美名のもと、隠すための工作が被害補償を進めると同時に進行しているのではないかと、正直疑っております。


 ジャニーズと並んで今その内情が取りざたされている宝塚にしても、伝統を重んじる気風やその厳しさは知っていましたが、まさかその「伝統」の中に、集団リンチにしか見えない所業も交じっていたとは、まったくの予想外でした。

 

 フェルマータとかいう音楽記号を使っているあたり、宝塚らしいとも言えますが、そんなことに使われては「フェルマータ」という記号も迷惑するでしょう。


 だから旧ジャニーズの方も、現在明るみになっている以上のひどい話が隠れている可能性はまだまだあるとみるのが妥当でしょうね。

 

 

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