表現者にとっての『ジャニーの痕跡』
本日付でジャニーズ事務所は『SMILE-UP.』と名が変わります。
創業者ジャニー喜多川の姪のジュリーさんは、
「ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切消し去りたい」
と、二回目の会見の時に託された手紙でも書いておられました。
重い、そして、極端だ!
作者の個人的な感想ですが、そう思いました。
毒親の被害者って往々にして言うことが極端になることが多いのです。
その件に関してはこのトピックにてもう少し詳しく書いております。
『息を吐くように恫喝する』 https://kakuyomu.jp/works/16817330663240518037/episodes/16817330664333905084
それはさておき、この言葉を聞いた時、
「社名とかなら変えることができるけど、例えば、グループはジャニーが『君と君と君……』という感じで選んで、そして名前を付けている、それだってジャニーの痕跡だし、『完全に』消し去ることなんて無理ちゃうの!」
と、テレビに向かってつっこんでしまいました。
『ジャニーズ』がグループ名についているところはすでに動いてますけど、他のグループ名は、と、いうと、改名も考えたって言った方もいらっしゃいましたね。
KinkiKidsの堂本光一さんでしたっけ。
ジュリーさんの言葉って、おそらくご本人が想像している以上に重く事務所内外の人に響いていったのでしょう。
社名やグループ名など目に見える形での『ジャニーの痕跡』だったら、試行錯誤はあるだろうけど消し去ることはできるでしょう。
でも、目に見えない形の影響はどうなのでしょう。
エンターテイメントに携わる表現者の部分での各々の中にある痕跡。
それは完全に消し去ることは無理じゃね、と、個人的には思います。
これは細々とでも文章を書いている表現者の端くれとしての感覚ですが、一番中心に「素の自分」があってそれを取り巻くように、いままで見聞きしてきた様々な作品や個人的な経験で形作られた「表現者の自分」があり、それを不特定多数の人々に作品として見せています。
自分を形作るものの中にネガティブな影響が含まれていても、いやだからこそ、希望的観測ですが、表現者としての自分を、より深く模索することもできるのではないでしょうか?
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