誰が検証を難しくしたのか?
子供への性犯罪の時効をなくそうという意見があります。
子供の場合、被害を受けたと自分が認知するまでに時間がかります。
そしてほかの性犯罪と同じく、それによるトラウマを乗り越えて外に向かってその事実を話せるようになるまでも時間がかかります。
人によっては一生それができないこともあるでしょう。
話せるようになったとしてもそれは数十年以上かかる場合もあり、現にジャニーズ事務所の問題で、少年期に被害があったと告白した人間の中には四、五十代の人も多くいます。
人間の記憶というのは時間が経つと曖昧になっていきます。
ほかの記憶と混ざってしまう場合もあります。
しかしそれに伴う感情は、時間が経っても衝撃だけは強く残ります、いわゆるトラウマですね。
言ったことが事実であるかを検証するのは、時間が経てばたつほど難しくなるでしょう。だからこそ、まず寄り添う姿勢で話を聞いて受け入れることがまず必要とされます。
ただ、言い分すべてを真に受けていたら冤罪が発生する危険性も確かにあるので、匙加減が難しいところです。
ジャニーズ事務所は今日、被害者の告白の報道の中に嘘が混じっているからちゃんと確かめて報道して、と、言う内容の発表をしました。
言っていることは間違ってないのだけど、ただね、嘘か本当かの検証を難しくしたのは他ならぬ、創業者の児童性虐待を黙認してきた事務所自身でしょう。
あと、それを報じなかったメディア業界ね。
ジャニーズのこの発表って、被害者を「自称被害者」だの「被害面」だの言って、誹謗中傷している著名人やジャニオタを喜ばせるだけのような気がするわ。
イノッチの会見でのトーンポリシングと言われる発言についても、子供を食い物にしてきた企業が子供をダシにする卑怯さと、謎の「上から目線」がありました。
そして、今回の発表についても、誰が検証を難しくしたんだっていうのをちゃんとわかっているのかな?
その責任を全くわかっていないうえでの卑劣さと謎の「上から目線」をまたまた感じてしまいました。
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