第17話
2024年4月8日
歴史は軌道修正されていく。それが僕にはなんとなくわかりつつあった。
誰かを助ければどこかでなんらかの代償が出る。でも、今と今後の僕の未来は明るい。
だって、死ぬはずの人が生きているのだ。それによって死んでしまう人もいるのかも
しれないけれど――それはどうすることもできない。
未来の僕からメールが来たら、動くと思う。でも、僕の未来は無職ではなくなり、多分妹のために会社に入る。
そのシナリオが見えているだけでも幸せだ。
14歳の僕は凄く楽しかった。思い出がキラキラキラキラ光っている。
15歳は必死だった。ならこれからは?
「あ、あのー―」
新しい高校では、新しい友達ができてさっそくまだ知らないクラスメイトの女子が声をかけてくれた。
これによってまたなにかが起きて未来が変わるのかもしれないけれど、僕にとっては人生の新しい一ページを開くのだ。青春は楽しまなくちゃ。
そしてまた、14歳の時のようにみんなを笑わせる僕に戻る。
僕は女子に笑顔を向けた。
(了)
14歳 明(めい) @uminosora
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
おすすめ深夜帯アニメ/明(めい)
★14 エッセイ・ノンフィクション 完結済 34話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます