第19話
フォカ〇ルスにグロシを捧げる為にしばらくガチャ禁します。いのりんボイスをスルー出来るわけねぇよなぁ!?
◇◇◇◇
六花たちは背筋が凍る体験をしたが、雪乃とルナがあまりにも怖がるので少しだけ見に行ってみることにした。
「んー特に何もなさそうだが?」
「いやでもさっき絶対におにぃに話しかけられたんだって!」
「私も六花君の声だと思ったんだけど...」
「探知魔法を使っても反応ないしなぁ」
「うーん...」
「私も使ってみたけどないね...」
「でも探知魔法ってそれ以上に強い隠蔽魔法があるとひっかけられないだろ?」
「ああ、そこなんだが俺の探知魔法に引っかからないのなんて世界に数人しか...って、は?」
六花が後ろを向くとそこには身長190cmはあろうかという巨体の大男が立っていた。大男は腕を振り上げると...
ポンッと六花の肩を叩いた。
「親...父?」
「ああそうだぞ我が息子よ!雪乃も久しぶりだなぁ!見ないうちに前よりも別嬪さんになって!少し母さんに似てきたんじゃないか!?」
「お父...さん?」
「なんで親父がここにいるんだよ...」
「何ってここが俺の家だからに決まってるだろ?」
「そういうことじゃねぇよ!!」
「ん?」
「だって親父は...」
六花は大声で叫ぶ。
「3年前のダンジョンバーストに巻き込まれて死んだはずだろっ!?」
ダンジョンバースト、深層以上の階層があるダンジョンで稀に起きる現象でダンジョンがダンジョン内の魔力密度に耐えられなくなったときに大爆発を起こしすべての階層が崩落する。この時に下層、深層にいようものなら死を免れることはできない。
「.........」
「......え?ダンジョンバースト?...おにぃ、私そんなこと聞いてないよ?」
「っ!?」
「お前...雪乃に話してなかったのか...」
「雪乃を悲しませたくなかったんだ...成人したときに話そうと思っていた」
「お前っていう奴は...はぁ、まぁ確かにあの年の女の子が聞いていいようなものではないか...」
「で?なんで親父は深層でダンジョンバーストに巻き込まれたにも関わらず生きて帰ってこれたんだ?」
「そこのところだがな...俺にもようわからんのだ。深層で探索中にダンジョンバーストが起きて、崩落に巻き込まれたんだが...気が付いたら俺は深層の更に下の階層にいた」
「深層の更に下...だと?」
「さしずめ『深淵』...と言ったところか、とにかくモンスター達のレベルが高い。深層の比にならないほどにな」
「ほう...そんなもの見たことも聞いたこともなかったが?」
「深層のボス部屋の奥の壁が塞いでいたようでな、恐らくダンジョンバーストによって壁が破壊されたことで道が開けたんだろう」
「で、そこに運よく落ちて生きながらえたと」
「そういうことだ」
「3年も姿を現さなかった理由は?」
「出口...深淵のボス部屋を探すまでに途方もないくらい時間がかかったのと体の全快に時間がかかった。特に深淵のボスに負わされた傷と毒がなかなか治らんくてなぁ」
「まだまだ聞きたいことはあるが、とりあえずはこのくらいでいいだろう」
「ねぇ...おにぃ...」
「なんだ?雪乃」
「なんで...なんでさぁ...」
「ん?」
「なんでおにぃはお父さんの心配をしないの!?」
「...っ!?」
「雪乃...」
雪乃は涙を零しながらそう叫んだ。
「お父さんが帰ってきてくれたんだよ!?さっきからダンジョンのことばっかり聞いて!!お父さんの心配なんか全然しないじゃん!!」
六花は失念していた。ダンジョンで人が死ぬことが当たり前過ぎて心配する、ということは頭に浮かびもしていなかった。
「すまない...雪乃...」
「謝るのは私じゃなくてお父さんでしょ!?...もう...」
「?」
「もうおにぃなんか知らない!!」
「っ!?!?!?」
バタンッ!
「...............」
「あー六花?お、俺は気にしてないからな?ダンジョンで人が死ぬなんて当たり前だしな!な!」
「親父...」
「な、なんだ?六花...」
「俺...死のうかな...」
雪乃の言葉に相当傷ついたのか、六花はそのようなことを口にする。
「...やめとけ、雪乃に一生残る傷を負わせる気か」
「もうなにもかもが嫌になってきた...ルナさん...悪いけどこれ以上起きてたら多分俺死にたくなってくるからもう寝るわ...」
「う...うん、おやすみ...」
「親父も昔の部屋そのまま残してあるから...」
「あぁ...お前はどこで寝るつもりだ?」
「俺は適当なところで寝てるよ...」
そういって六花は家の奥へと消えていった。
「すまなかったな、月渚さん。折角来てもらったのにこんなことになっちまって」
「それはいいんですけど...一つお聞きしてもよろしいですか?」
「なんだ?」
「私いつ名前を教えましたっけ?」
「いや、俺がスキルで勝手に知っただけだ。すまなかった」
「いえいえ良いんです!私が知りたかっただけなので!」
「そう言ってもらえると助かる」
◇◇◇◇
白銀宅:地下2階
扉の隙間から冷気が漏れている。扉が閉まっているため中がどうなっているかは知りえないが、常人が生きられる空間でないことは確かであろう。
白銀六花はその部屋の中で眠っていた。自分への怒りと雪乃への申し訳なさに、身を震わせながら。
◇◇◇◇
なんだろう、すごい日本語がおかしいところがある気がする。気になるところがあったらどうかコメントで聞いてください。できるだけわかりやすくお答えします。
誤字脱字があればご報告お願いします。
気に入っていただければフォロー、☆評価、♡、コメントをしてくださるとモチベーション上がります!
ネットで「S級探索者なら誰でもいいからダンジョン配信してくんねぇかな」と言ってる人がいたのでSSS級探索者の俺はダンジョン配信してみようかと思います 凩 椿 @kogarashitubaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ネットで「S級探索者なら誰でもいいからダンジョン配信してくんねぇかな」と言ってる人がいたのでSSS級探索者の俺はダンジョン配信してみようかと思いますの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます