生きることの儚さと素晴らしさ

主人公は少女の死が近づくにつれ、生きるということの大切さに気付いて行く。
ゆえに少女の死が近づいて行くことが怖くて堪らない。
人間は皮肉なことに死というモノを身近に感じることで、生を意識する。

この作品の主人公は彼女との最後の思い出を語り、その死までは語らなかった。
だが語らないことで、よりいっそう彼女の死を際立たせることになった。