序盤はただただ胸くそ悪い

主人公青野英治君が幼馴染み彼女に浮気されて、浮気を問い詰めた際に間男に殴られた挙句、その彼女に裏切られてDVストーカー呼ばわりされる。(ホントこの元カノはバカとしか思えない…)
しかも学校でその嘘信じたクラスメート全員からもいじめられて絶望する。
英治君がヒロイン一条愛ちゃんに出会い救われるまでが、本当に読んでて苦痛！！

でも愛ちゃんと出会ってからがこの物語は面白くなる。

英治君を心無い周りから守る為に、自分に変な噂が立つ事すら厭わず味方になってくれる愛ちゃん。
息子である英治君を心配して見守る母親。
生徒である英治君を救おうとする教師。
英治君が独りで苦しんでいた事も知らずに助ける事も出来なかったと悔やむ親友。
自分を救ってくれた英治君の為に、そして自身も間男に強い恨みがある為に人知れず悪意に立ち向かう(もうひとりの主人公ともいえる)友人。
主人公である英治君を支えてくれる人たちの魅力に序盤のマイナスが打ち消されるかの様に心が癒やされる。

対してそんな英治君サイドとは対称的に元カノ・間男・その他クズの皆さんがどんどん地獄行きの片道切符を手にしていく展開はまさに愉快痛快！！
しかも被害者である英治君が愛ちゃん達に支えられながら日常を取り戻していくのと同時期で、当の英治君が知らない間に起きてる出来事だから余計にざまぁが際立つ。

序盤の苦痛にさえ耐えたら、そこからは本当に面白い！！