白い娘の46番、自分を喰うような鳥ですら可哀想だから許せと言う、優しさの限界を超えた自己犠牲の極みという感じで、これほどに慈悲の心が徹底しているからこそ、精霊のフェルも、気になって毎日訪ねて来てしまうのかもと思える次第。そして46番救出に助言してくれたスミス氏も一緒に救出という、人間嫌いでも義理や情を感じた相手は見捨てない辺りに、クロの人間らしさというかモラルがあるのだなあと。
作者からの返信
九十九清輔さま
46番はいまあるそのままの自分の人生を受け入れております。世界の為に今の自分が役に立てると本気で信じております。 鳥が自分を食べに来る事も当たり前の自然の摂理として受け入れております。逆にそうして心が濁らない為に帝国の思惑は失敗しております。
クロはもともと正義感が強く、それがために前世では失敗しておりました。 この世界では人に干渉しないつもりでしたが、人間性と言うのはそんなに変えられるものではございません。
彼は自分の正義感に抗えないのです。
コメントありがとうございますm(_ _)m
せっかく助けにきたのに『へんたいふしんしゃ』呼ばわりされるクロさんw
何だかんだ言って結局スミスも助けるクロさんww
え、いい奴やん。好き(笑)
作者からの返信
クロは人間嫌いだけど、無駄に正義感が強いんですよね(*´ω`*)
善人という概念を体現したような優しい子なんですね。
しかしなんというかちょっと危うい。
自分に危害を加えようとしてくるアイトーンをお腹を空かせてるだけだから許してというのは善性だけで片付かない気がします。
作者からの返信
金剛ハヤトさま
46番は良くも悪くも真っ白なんですよ。この地点ではまだ善人も悪人もないのです。自分を食べに来るアイトーンですら毎日お腹を空かせてやって来る普通の鳥だと思っております。この不毛なアイトーンの食事にされる自分の境遇も、教会関係者に世の中の為に必要な事なのだと教え込まれております。何も疑う事などはないのです。そんな46番を見かねて動いたのがフェルです。それに巻き込まれたクロですが、彼らの人生はここから動き始めるのです。