第017話 謎の組織「アストマ」(1)

 アメリカ異星人探索追跡監視局


 この項目では、米国政府機関について説明しています。その他の「アストマ」については「アストマ(曖昧さ回避)」をご覧ください。


 異星人探索追跡監視局(アストマ;/æstmə/)は、主に地球外知的生命体(いわゆる異星人)を扱うアメリカ合衆国連邦政府の諜報工作機関とされています[3]。本部はワシントンD.C.にあると考えられています[2]。


 ハリー・S・トルーマン大統領政権下の1950年代、宇宙航空技術の急速な発展に伴い、異星人が関連すると思われる事件や事故が多発したことから、中央情報長官の指揮の下、アストマを創設したものと推定されます[4]。その後、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領政権から大統領の直接指揮を主軸とした現在の運営形態へ移行したと思われます[5]。


 形式的には現在でも中央情報局(CIA)の下部組織となっていますが、定期的に少人数の人員交流がある以外、実質的にはほぼ独立した別組織となっている模様です[11]。


 緊急時には大統領直轄で稼働することも多く、時には第七艦隊を動かすこともある機動力の高い組織と推定されます[要出典]。


 アストマは公的には存在そのものが非公開のため、「エリア51」などと同様、未だに一般に対しては秘匿されており、一部のUFO研究家など民間からの情報しか得られないため「謎の組織」と呼ばれています[3]。


 アストマはSF映画「MIB」のモデルになった組織とも言われています[10]。


 Googleで「アストマ、異星人探索追跡監視局」と検索しても政府関連の公式情報が1件もヒットしないのは、米国政府の指導によりGoogle社がアクセス制限を行っているからです[要出典]。


 ※日本語版は存在しないため、英語版Wikipediaより自動翻訳しました。


 ※日本の医療業界では「アストマ」(Asthma)が「喘息」を意味する医療用語として用いられることがありますが、これはドイツ語に由来します(英語発音は「アズマ」)。



 ここは、多数の政府機関が点在する米国の首都ワシントンD.C.の官庁街の一角。


 CIAの資料管理センターとなっている建物。


 その建物には、表向きは「極秘資料データ管理局」を偽装している複数のフロアがある。


 CIAの中でも特に厳重なセキュリティ体制が取られており、権限のない職員が無許可で接近しただけで身柄を拘束される特異な区画となっている。


 その区画内にアストマ(ASTMA:Alien Search, Track and Monitor Agency/異星人探索追跡監視局)の本部オフィスがある。


 合衆国東部標準時で土曜日の13時15分。日本時間で日曜日の早朝05時15分。


 アーネスト局長のデスクにスタンリー工作員が血相を変えてやって来た。


「アーニー、また日本で信号を検知。すぐ衛星を見ろ。アラートはもう出した。」


 アーネストは衛星データのリアルタイムモニターを確認した。


「なるほど、またこの帯域、このパターン、異星人の活動痕跡だ。だが、やけに強い。」


「その通り、過去1週間で最大の信号強度だ。これまでのやつはどれも本当に微弱で検知限界ギリギリだったから、きっと今までに無かった何かが起こっていると思う。」


 アーネストはつい先ほど、外出から戻ったばかりだ。


「戻って早々コーヒーを入れる間もなしか。」


「発信場所はまた福岡領事館から目と鼻の先。」


「そうだね。在福岡米国領事館の西北西2km地点。駐在工作員は待機中。どうする?」


「ゴーだ。すぐ調査に出してくれ。」


 スタンリーは端末から指示を送った。


「やつら、すでに動いているよ。もう現地だ。今から中に入るところだってさ。」


「ふふ、相変わらずだな。その調子で、今度こそ何か痕跡を見つけてほしいものだ。一連のハイスクールを発信源とするケース、それに昨日の住宅街の一件、どれも収穫ゼロだったからな。」


「仕方がないさ。パブリックハイスクールは簡単に調査に入れなかったし、昨日の住宅街の方は範囲を半径三百メートルまで絞り込むのが精一杯だった。」


「しかし今回の発信場所は分かりやすいし、誰でも入れる観光施設だ。きっと何か分かるさ。」


「そう願いたいね。」

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