書きかけの地図
霞(@tera1012)
書きかけの地図
ああ
圧倒的に虚ろな夜更けに
君の骸を見る
せわしなく動いていたその指先に
今
残るのは
ひび割れた平たいケラチンのみ
桃色に
黒に
ネオンカラーに
彩られた日々のプラスチックたちは
面影もない
誰かが言った
“渇望が無ければ
創造は生まれない“
くそくらえだ
僕らに
渇望、なんて
はじめから
ありはしない
ありはしないのさ
それでも僕らは
虚しく言葉を吐き出し続ける
ただ夜更けのしじまの中に
書きかけの地図 霞(@tera1012) @tera1012
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます