第242話 ジョハリとセヴァの結婚
ジョハリが魔法少女を卒業してから一年後。
魔王城十四階元フードコートコーナーで結婚式が行われた。
ニハ王がひく、ピアノの音楽が流れてくる。
三台のテーブルの左側にいる、赤いドレスの偶像血紅がマイクを持って歌い出した。
「コ~ヒ~のながら~あ~たしは思う♪力~求めたあ~たしは♪恋を知らない♪水の~魔法少女との初デ~ト♪」
チオの歌声と共に、白いエレベーターの方からジョハリが現れた。
「はぁ!? 」
「え!? 」
「ふふん♪」
なんと、ジョハリは妊婦姿は花嫁になっていたのだ。
続いて、オズのパート流れる。
「六月~の~梅雨~の~中雨を楽しむオ~レは思う♪直ぐに~は出来ない初デ~ト♪避けられ~ぬバトルと洗濯ばさみ♪」
ジョハリの左のエレベーターからセヴァが現れた。
「え!? 」
「あの子も!? 」
そう、セヴァも妊婦姿の花嫁になっていたのだ。
そして、曲が終わり近づく共に二人は、フードコートの奥へある行く。
フードコートの奥には、ジョハリの父親が神父姿で立っていた。
ジョハリとセヴァは、向かい合いないながらジョハリの父親の前に立つ。
「ジョハリ」
「はい! 」
「あなたは、セヴァと永遠の愛を誓いますか? 」
「誓います! 」
「セヴァ」
「はい! 」
「セヴァは、ジョハリと永遠の愛を誓いますか? 」
「では、誓いの握手を」
「うん! 」
ジョハリとセヴァは、握った右手で上下させて握手をした。
ウエンディケーキの時間がやって来た。
しかし、本当ウエンディケーキが出て来るわけではない。
「お待たせしましたぁぁぁぁぁぁ! 」
グールのハイエが持ってきたのは、巨大なカレーサモサ。
ジョハリとセヴァは、甘いの苦手ためカレーサモサになった。
「では、サモサの入刀を! 」
「はい!! 」
ジョハリとセヴァは、長いナイフで巨大なカレーサモサを真っ二つ切り分けた。
結婚式は、いよいよ終わりに近づいている。
ジョハリセヴァは、結婚式で特別に作られたフードコートを巡っていた。
集まっているのは、焔神や魔法少女カフェなど、ジョハリとセヴァかつて通っていた店である。
ジョハリとセヴァの思い出の復活である。
「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」
「ボテボテだからあまりたくさんは、食べられないね! 」
「けれど、よかったぁ」
「ううん? 」
セヴァは、ジョハリの赤い右手が示す方向を見た。
「え!? 魔法少女を卒業してもおっぱいが小さい? 」
「そうだよ。魔王様、おっぱいデカすぎぃ! 」
「ドンマイ! 」
十八歳を過ぎたポォーラとデニッシュとルミノルが、どうでもいい話をしていたのだ。
「ジョハリ。あれは? 」
「あたしの部下よ。あの子達がいなければ、あたしは最強に成れなかったかも知れないの。もし子どもが生まれたら、今度は、あたしが子どもを強くしなきゃって! 」
「うん、そうだね、ジョハリ。オレも子どもを強くしたい! 」
すると、ジョハリ達がいるテーブルの方にポォーラとデニッシュとルミノルがやって来た。
「魔王様。何の話しているの? 」
「ふふん。なんでもないわ! ポォーラ! 」
「そう言えば、なぜ、二人は…………」
「デニッシュ。それは、デリカシーだからか効かない方がいいぞ」
「そうですね。ルミノル様! 」
「三人共賑やかでいいなぁ」
「ふふふ! 」
結婚式が終わった翌年。
ジョハリとセヴァは、四つ子の女の子を生んだ。
ジョハリの魔法女王~バトル大好き魔法少女のダークな日常 セレンとセシウム @ddancm-d
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