第241話 裏守張駅(ラストダンジョン)

 ジョハリとセヴァは、白い電車を降りた。

 やって来たのは、裏守張駅の3番線と4番線の間。

 そこは、ダンジョンのボス破れた魔法少女やデーモンロードにいたいがホーム真っ赤に染めている。

 その中心に、一体のグリフォン娘が二本足で立っていた。

 金のショートヘアーと鷲の翼とライオンの下半身のグリフォン娘である。

「我が名は、グリフォンのトレン。第一関門は我が相手だ」

「三体動物ということは、人間の三倍ね」

「受けてたとう! 」

 ジョハリ達とトレンバトル始まった。

 最初に動いたのは、トレン。

「おりゃっ! 」

 トレンは、屋根ギリギリ鷲の翼を羽ばたかせる。 

「最初は、通常魔法ね! 」

 そして、勢いよくジョハリに突っ込んだ。

「グリフォンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァイブ! うわぁっ! 」

 しかし、ジョハリは長い両腕で、トレンをガシッとベアバッグ。

 そして、いつもの魔法をかけた。

「チェンジ! 」

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」

「えっ!? 」

 ジョハリは、トレンの様子を見て驚いた。

 右手の通常魔法を無力化する指輪があったはずなのに、通常魔法が効いたのだ。

 どうやら、ジョハリには、通常魔法を大魔法に変える力があるらしい。

「このダンジョンのボス。こんなに弱かったかしら? 」

「さぁ……」

「それに、通常魔法を無力化する魔法は何なの? 」

 セヴァが答えた。

「あれは、裏守張の指輪」

「裏守張の指輪? 」

「そう、裏守張駅は、対魔法少女指輪が大量に見つかるらしいよ。守張の神が自ら暴走を恐れていたからとか。今は、ジョハリのおかげでそんなことは、起こらなかったけれどね」

「よかったぁ…………」

「今のジョハリは最強なんだ。このままクエストをクリアしよう! 」

「うん! 」

 すると、ピンポンパンポーンと言う音が鳴り出した。

 そして、伝言掲示板にパズルのルールが説明される。


 四色トレインのルール


 赤、青、黒、白の四色の電車がある。

 現在の配列は、1番線が線路、2番線が青、3番線が黒、4番線が白、5番線が赤、6番線が線路。

 偶数の電車は偶数のみ、奇数の電車は奇数のみ移動する。

 次のボスと戦うには、電車をアナウンスの通りの配列して、真ん中のホームに戻れ。


 アナウンスがなった。

「順番は、赤、青、白、黒。順番は、赤、青、白、黒」

 アナウンスが終わった。

「これが、裏守張駅のパズルね」

「オレは、もうわかったぞ! 」

「じゃあ、一緒にいきましょう! 」

「ああ! 」

 ジョハリとセヴァは、赤い電車で1番線。

 黒い電車で5番線へ行った。

 

 ジョハリとセヴァは、3番線と4番線の間に戻った。

 そこには、一体のヒポグリフ娘が二本足で立っている。

 金のポニーテールと鷲の翼と馬の後ろ脚とライオンの尻尾とジョハリぐらい大きなおっぱいのヒポグリフ娘。

「我が名は、ヒポグリフのパグラ。第二関門は我が相手だ」

「四体の動物…………人間の四倍ね」

「受けてたとう! 」

 ジョハリ達とパグラのバトルが始まった。

 最初に動いたのは、パグラ。

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」

 パグラは、天井ギリギリまで鷲の翼を羽ばたかせる。

 そして、勢いよくジョハリの方へ突っ込んだ。

「ヒポグリフキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィクッ! 」

 しかし、ジョハリのベアバッグに為す術無し。

「チェンジ! 」

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」

 ヒポグリフのパグラは、バッグに変えられた。

 そして、次のアナウンスが鳴る。

「最後の順番は、黒、青、白、赤。最後の順番は、黒、青、白、赤」

「いよいよ、最後ね! 」

「うん! 」

 ジョハリとセヴァは、赤い電車で3番線へ行った。

 その後、残り黒い電車で1番線へ。

 そして、赤い電車で5番線。


 ジョハリとセヴァは、3番線と4番線の間に戻った。

 そこには、一体のキメラ娘が二本足で立っている。

 頭はライオンのたてがみと牛の角。

 上半身は、八つのおっぱいと鷲の翼。

 下半身は、ライオンの脚と蛇の尻尾。

「デーモンロードでも攻略でないのに、よく最後まで来れたなぁ。我が名は、キメラのステシヨン。このダンジョンの最後ボスだ」

「五体の動物…………人間の五倍ね! 」

「そうだ、我らキメラ族は、他の動物と合体する旅に強くなる。デーモンロードも魔法少女も一撃だ。直ぐに片付けてやろ! 」

 ジョハリ達とステシヨンのバトルが始まった。

 最初に動いたのは、ステシヨン。

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」

 ステシヨンは、天井ギリギリ鷲の翼を羽ばたかせる。

 そして、ジョハリに向かって突っ込んだ。

「キメラァタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァクル! 」

 しかし、ダンジョン最後のボスもジョハリのベアバッグに為す術無し。

「チェンジ! 」

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」

 キメラのステシヨンは、バッグに変えられた。

「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

「これで、魔法少女としてのクエスト生活は終了だね! 」

「うん! 」


 その後、ジョハリとセヴァは地下ギルド戻った。

 そして、メタンから十億円ずつ報酬を入手。

 こうして、ジョハリ達とクエスト生活が終了した。


 

 



 

 

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