・あとがき

あとがき(9/20ちょっと追記)

 実に苦労しました。短編はいつものジャンルではなく、流行りものに手を出そうと漠然と決めていたので、今回の題材は流行ってたロボット対戦ものにしました。


 ……しかし、安易な考えでよく分からん世界に踏み込むのはきついですね。

 特にSFは自分の中に馴染みがないので、ジャンル詐欺にならないよう、なんとかお目こぼしを貰えるように……と、滑り込ませたのが、あのオチです。

 一応、あのオチとキャッチコピーがセットになっております。はい。

 よく分からない? 書いた本人もぼんやりとしか分かってないです(苦笑)。


 ま、それはさておき。


 今回は短編という事もあって、最初は色々とチャレンジしようと思ってました。

 週刊少年マンガの読み切りだか新連載だかの手法を参考にして書いてみよう、と。

 

 でも、最終的にはこのザマです。どうにも出来なかったよ……


 迷走の原因となったのは、主人公の不在。というよりも、書き出してから気付いてしまったんですね。「仮にも女性型のロボを男が操作するってどうなん?」……と。


 いやぁ、やってしまいましたね。このせいで内面の描写や最低限の背景の設定すら

説明出来ず、なんなら会話すらままならない! 会話出来ないから敵とのやり取りもないし、主人公の一人称すら出せやしない。御蔭で地の文まで影響受けて一人称視点だか三人称視点なんだかよく分からない、という。


 だからまぁ、その苦労あって主人公の性別は不詳です。そういう事にして下さい。

 ……以上、反省会というか、弁明と言うか、愚痴はここまで。


 で、そうまでして女性型という設定を死守した「カルメン」ですが個人的には気に

いっています。謎の素材というか資材をでっち上げてでも脚部に内臓燃料タンクやらの設定を加味して自然に太腿のサイズを調整出来るよう配慮したり、それに関連してハイヒール型の足型にしたり、とか。

 けど、それに飽き足らずもうちょっと脚線美も表現できるようにならないかな~、と思ってセーフティネットとかいうタイツもどきもでっち上げましたね。

 ここらも自分にしてはよくやったな、と。だからこそ主人公が(以下略)


 あと、語る事と言えばなんですかね……あ、戦闘シーンを書くにあたって障害物は多ければ多いほどいいと思います。理由ですか? 敵との間合いを詰める時、特別な何かがない場合、地味に苦労するからです。というか、しました。


 いや、書いてて無理がありましたね……このせいで捨てる羽目になったシーンとか普通にありましたし。

 本当は障害物の裏でコンテナ使って再装填して……とかバンカーを外すとバランス崩れるから予備弾倉も同時に外して……とか武装を取り外しするのも描写したかったんですが、そういうのは場が落ち着いた時にしかやれないので(勿論、戦闘しながら出来る事は出来るけど決めのシーンになってしまう)ので泣く泣く没になりました。



 しかし、初めて「あとがき」というものをやってみましたけど、なんというか……気付くとどうしても愚痴っぽくというか、反省会の方に引っ張られてしまいますね。

そうならず、上手くやれる人はすごいなぁ……


 では、あまりダラダラと続けてもしょうがないのでこのへんで。

 ここまでお読み頂いて有り難うございました。


 ……あ。作中のクリティカルボックス、というのはコクピットブロックの事です。

 そこに代わりの物を詰めている、という設定でした。



9/20(追記)


コメントを貰って「カルメン」の続きというか、それを原案に長編を書くとしたら

こんな感じになるのかなぁ。


*****


 かつて、「熱戦ねつせん」という時代が地球にあった。

 血が煮えたぎり、脳ははちきれんばかりに興奮し、戦闘と略奪と殺戮に明け暮れていた灰被りの時代だ。

 地球全土を覆った電磁パルスという名の戦場の霧は、国家という言葉が死語になるまで晴れる事はなく、その間に純粋な地球の人類種は絶滅したと言われている。


 長い長い戦争の果てに、放射能等で汚染されてしまった地球……

 しかし、宇宙人スペーシアンどもはその程度の汚染など、まるで気にも留めていなかった。

 何故ならば、彼らにとって地球とは──

 聖域や母星などではなく、都合のいい「資源惑星」に過ぎなかったからである。


 土着民の言い伝えによれば地球人は天から降る兵器を駆使して互いに殺し合った。

 御伽話ではない。天から降ってきていたのだ。まるで流星のように。宇宙から──


*****


 ……絶滅してるのに土着民はおかしくないか、と思われるかもしれませんがここはスルーして下さい(汗)


 いわゆる企業国家が支配する世界とするなら従来型の国土やら人種やらに縛られた世界では難しいので、手っ取り早く戦争で全てを更地にするしかない──というか、自分じゃそういう乱暴なやり方しか思いつかなかったですね……


で、戦争が起こったというか仕掛けた動機としては人類が宇宙に進出、いや、地球圏から新天地へ飛び立つには地球人という老害が邪魔だった。宇宙開拓公社?の陰謀に色々な宇宙企業が絡んで、戦争させる事に成功して云々……というような形になるのかな?


 キャッチコピーは「灰の中から甦る」的なものを使いたいかなぁ。死の灰から何かが甦るのは皮肉っぽくてよいかもしれない。あざとすぎるかもしれませんが……


 しかしながら、もうこの段階で自分の手に負えないのでやっぱり妄想に留めておくのが吉ですね(汗)


 ……以上、追記でした。


※追伸

もしも面白かったら、ハートや☆で評価して下さると作者はとても喜びます。

では、ここまで読んで下さった読者様に感謝を。有り難うございました。

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Carmen ーカルメンー てぃ @mrtea

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