祈りの言葉が終わった。特に何の変化もないようだ。

 僧はごそごそと懐から袋を出した。


「その中には邪祓じゃばらの枝が入っている。闇夜の妖虫を浄化し、水無き堀へ降りる時に投げるとよかろう」

 厳かにそう言うと、僧はまた歩き出した。

「ここから先は貴殿の敵の掌の中。ゆめゆめ気をつけなされい」


 鈴の音を鳴らしながら、その姿が闇に消えていく‥‥。


【ジャバラの枝 入手】


 僧の姿が見えなくなってから、君は旅を続ける。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663048973066

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る