君は剣を抜くや、電光石火の早業で僧に斬りかかった。

 だが――手応えなし。

 君の刃が触れた筈のその瞬間、そこには霧が広がるだけだったのだ。


 気が付けば君は霧の中にいる。

 身構えたままじっとしていると、すぐに霧は晴れた。

 森の中だ‥‥いつのまに道を外れたのだろう?

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663102396439

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