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【渡したアイテムを消すこと。】


「まいどあり」

 渡し守はそういうと君を乗せて川を渡った。

 水面は黒く不気味だったが、何かが出てくる事はなかった。


「アイツらは水の下から出てくる事はねぇよ」

 警戒する君に、渡し守は面白くもなさそうに言う。

 アイツらとは? それを君が訊くと、渡し守は「ふん」と鼻を鳴らした。

「聞いてどうする。もう着いたぜ、お客さん」


 確かに、対岸に到着している。

 君が上陸すると、渡し守は黙って桟橋へ戻って行った。


 君は旅を続ける。

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663151886821



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