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 ほどなく、森は途切れた。君はようやく視界の開けた場所に行きつく。

 森を出た道は、小さな集落を通り抜けていた。

 どの家も小さく、みすぼらしく、灯りもついていない。

 暗がりの中を、痩せた黒猫が走って逃げていくのが見えた。


 集落の中を歩くと、灯りのついた家屋が一軒だけあった。

 酒場だ。

 真夜中だというのに下品な笑い声が漏れ聞こえてくる。

 宿のすぐ側には排水路が掘られていたが、そこからは悪臭が漂っていた。


・この店に入る

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663182135453


・通り過ぎて先へ向かう

https://kakuyomu.jp/works/16817330663030599833/episodes/16817330663184741376

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