後半 29歳で結婚した



彼女と過ぎて6年ほど経った頃、関係性は変わらなかった。月1遊びに誘う。私も少し周りの焦りから男性の誘いを受けるようになったので遊べない月もあった。


会社に行くと誰もが仕事せずに会話してた。

どうしたんですか?

日々ゆるく出勤をしてた私は着いて行けず…






えっ、仲良いのに聞いてないの?







青ちゃん結婚だってよ!





みんなに送られたらしい招待状には、会社で聞いた事があるような男性の名前が書いてあった。彼女の上司になった男の名前だった。

家に帰ったら招待状が届いていた。

グループLINEはおめでとうと連絡が重なっていたので、私もなんで教えてくれなかったの?おめでとうなんて声をかけた。














結婚式は気付けば当日になってきた。

いつものように化粧をし、準備もお金ぐらいで当日の会場に向かった。社内婚という事で大体顔見知りだった。皆んなから聞いてなかったの?なんて声をかけられたが、彼女らしさも感じた。しかし、月1での遊ぶ機会にはなっていたが、遊びに誘うとどんな予定も断って私を優先していた彼女がそんなそぶりさえ見せなかった事への驚きはあった。







父と共に出てきた彼女は知っている彼女なのに、知らない彼女のようだった。

あんなに女の子っぽい格好しているのも初めて見たし、日焼けしていた肌がいつの間にか白くなっているのも今更気づいた。

周りから祝福され、照れたように笑う彼女にどうでも良い友達の結婚式のようだった。


披露宴に移り、一人一人の席を回っている時に初めて声をかけた。かけられた。



今日も可愛いね!ドレス似合いすぎて…惚れそう




いつものような笑顔に怒りが湧いた。なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで


なんでこの女は笑いかけられるのか

いつものような笑顔で、私に





私は30を超えたら彼女と一度付き合ってみるのもありだと思ってた。彼女がよく言う、80歳まで笑い合ってようねって言葉を想像したりもした。仕事で疲れてる時は電話したくなった。いつの間にか、私からの電話の方が増えていった。私から行くことはなかった。彼女はいつも笑って愚痴を聞いてくれた。



今しているような笑顔で笑ってくれた。

一瞬のことだったんだろう、怒りが涙に変わっていたのは。

突然何も言わずに泣き出した私に彼女は驚き、ウエディングドレスなのにしゃがんで涙を拭ってくれた。


ネイルなんていつからしてたの?




ねえ、






好きだよ




初めて私から好きと伝えた



彼女は笑いながら私も好きだよって答えた









耳に口を寄せてキスをした。

しゃがんでいたので周りからは耳打ちしたように見えたのか。実際耳打ちをしていたのか、





彼女はいつかの真っ赤な顔で



好きだよって答えた





綺麗な白いドレスを着て

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顔が良くて可愛い女の子とその子が好きな女の子の短編 タナカァ @dododosan

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