第11話
僕たちが冒険者を始めてから一週間あまり。
「後方援護は自分がやりますので、二人は自分の命を危険にお晒し下さい」
「……っ」
「わ、我は魔法を使う後方支援タイプなんだぞ!?」
シルバークラスにまで冒険者史上最速で登り詰めた僕たちは長年塩漬けされていた依頼の一つ。
「ガァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
レッドドラゴンの討伐に赴いていた。
「……」
「ぐぬぬ!?」
マキナ様は骨で出来た剣を握り、ラリア様は普通の剣を握ってレッドドラゴンの方へと向かっていく……僕から背中を押される形で。
レッドドラゴンとの距離を一気に詰められた二人は巨大な竜を相手に一切動じることなく斬りかかる。
「ぐぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「仕方ない!今日は我がメインで動く!マキナは私の補助を!」
「……」
ラリア様の言葉にマキナ様は頷き、自分の背中へと手を伸ばす。
「らぁぁぁぁ!!!」
「……」
ラリア様がレッドドラゴンを相手に果敢に斬りかかり、その圧倒的な力で押し込んでいる中で、自身の背骨を抜いたマキナ様が背骨を鞭のようにしならせて振るう。
マキナ様の振るう鞭の威力はかなり高く、レッドドラゴンのうろこを叩き潰して肉を吹き飛ばす。
「……こりゃ支援なんていらないな」
ゴールドクラスどころかミスリルクラスの人間まで苦戦するような相手にマキナ様とラリア様は圧巻の強さを見せる。
剣を握るラリア様がレッドドラゴンの体を次々と切り裂き、懸命に動かすレッドドラゴンの体の動きを留め、自身の様々な骨を使うマキナ様が臨機応変にラリア様の補助をしながら確実に出血を強い、レッドドラゴンが使おうとするブレスは魔法で先につぶす。
「……ガァァァァァァァァァァアア」
戦闘開始から十分も経たぬ間に。
「お疲れ様!」
「……」
全身の鱗をべきべきに粉砕され、多くの傷を負って膨大な量の血を流して血だまりを作るレッドドラゴンがその巨躯を地面へと倒すのだった。
「お二人とも、お疲れ様でした。強力とされるレッドドラゴン相手によくぞ
まともな教育を受けれぬ平民たちの頂点。
圧倒的な才覚でもって教育の質を超越して格別とした実力を持つ天才たちの頂点であるアダマンタイトクラスの冒険者たちの実力にまだ若くして片足突っ込んでいる二人へと僕はねぎらいの言葉をかけるのだった。
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『悪役貴族に転生した僕は自身の死亡フラグを物理的に折るために最強となり、婚約破棄された令嬢を拾ったりハーレムを作ったりと好き勝手生きたいと思います!』
ゲームの悪役令嬢、もといその実はただのコミュ障陰キャ奇行種だった美少女の幼馴染(ラスボス)に転生した僕は彼女が闇落ちしないよう見守ろうと思います! リヒト @ninnjyasuraimu
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