◇
震えた手で、男が手紙を取り落とした。
かき集められた落ち葉が、その前で大きく燃えている。
男は手紙を、意図してか、落ち葉の火の中に落として、間も無く火が手紙を覆い尽くした。
男は刑務官の見守る中で、火を起こしていた。
暖かく身を包む火の中で、男は静かに涙を落としていた。
焚き火は勢いを落とす事はなかった。
その時レッドカードが提示された。 幽々 @pallahaxi
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チェス/幽々
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 2話
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