第3話 遊園地といえば、アレでしょ

〜遊園地〜


「さ、着いたよ」


アノンの空間で移動した。


「よっと」


「さ、着いたのはいいけど。リスカー頼んだ」


「はいはい、チケット代だろ。ったく、お金ぐらい用意しとけよな」


「だから言ってるだろ。僕はお金がなくても光を浴びれ…」


「さっきも聞いたわ!あ、大人二名と子供一名で」


「私は子供じゃないぞ!」


「子供の料金のほうが安いんだよ。我慢してくれ」


小声でアノンに言った。


「し、仕方ないなぁ」


この後にそれぞれリスカーがお小遣いをそれぞれに与えた。


「じゃ、チケットも買えたことだし行くぞ〜」


リスカーが真っ先に行ってしまった。


「ま、待ってくれよ!」


「リスカーらしいわ」


入り口を通り抜けた後、お客さんで賑わっている声が聞こえる。


『キャー!!』


ジェットコースターが近くを通り抜けた。


「な、なんだあれ!?あれ乗ってみたい!行こうぜ!」


「あ、おい!ちょっと待てって!」


リーヴァが後を追いかけた。


「あ、あれって…」


スタスタ


アノンは違うところへ行ってしまった。




〜ジェットコースター乗り場前〜


「ゲッ…」


!110分待ち!


「これはちょっと厳しくないか?違うのに乗ろう。行くぞ、リスカー」


腕を掴んで連れて行こうとした。


「嫌だっ!これに乗りたい!」


「だからこれは時間がかかるからそれまでに空いてる方乗ろうって!ほら、あれとか空いてるしさ」


そこに、アノンが飲み物をストローで飲みながら歩いてきた。


「あ、アノン。どこに行ってたんだ。リスカーがこれに乗りたいってただこねてさ。なんとかしてくれよ」


「はあ…リスカー」


「ああ?なんだよ!」


「シ•バ•く•よ•?」


目が青く光り、糸を出しかけた。


『すみませんでした』


リスカーはそうだが、リーヴァも勢いで謝った。




〜コーヒーカップ乗り場〜


「コーヒーカップだってよ。どんな乗り物なんだ?」


疑問に思うリスカー。


「くるくる回るコーヒーカップに乗って手動で回して楽しむ乗り物らしい」


「うん、楽しそうだね」


ジュースを飲みながら頷くアノン。


「じゃ、乗ってみよーぜ!」




「一つのカップに三人乗れるんだな〜」


「それではコーヒーカップをお楽しみくださいませ〜!」


スタッフの人がそう言うと、コーヒーカップが回り出した。


「おー、速い速い!」


「楽しいじゃん」


「ほらっ、どんどん回すぞ〜!」




〜五分後〜


『ぜぇ、ぜぇ』


息が切れた。


「オエッ酔った…」


「僕もだ…」


「ウゥ‥」


三人とも回しすぎて酔ってしまった。




〜観覧車前〜


「休憩がてらこれに乗ってみないか?」


リーヴァが観覧車を指差した。


「私達空中に浮くことはできるけど、あんなに高いところにはあまり行かないし、良いんじゃない?」


「じゃあ決まりだな」




「足元にご注意ください」


「ありがとうございます」


「よっと」


「ほいっ」


「それでは扉が閉まりまーす。楽しんできてくださーい」


扉が閉まった。


「さて、次に乗る乗り物でも決めないか?」


「良いね、あっ、あそこにある白のジェットコースターとかどう?さっきリスカーが乗ろうって言ってたやつよりかは人が少なさそうだよ」


「そうだな、絶叫系は皆乗れる感じ?」


「そうだね、常に宙に浮いていたから高いところには慣れてるからね」


「なるほどね。もうすぐ頂上じゃないか?」


「おお、高い高い!遊園地全体が見渡せるな!」


「あれ見てよ、凄い回転の仕方してるよ」


回転するジェットコースターを見て言うアノン。


「確かに。白いコースターの次あれ乗ってみる?」


「私は別に構わないよ、リスカーは?」


「ああ、オレは全然大丈夫だぜ」




「観覧車、楽しかったな〜!てか、アノンはさっきから何飲んでるんだ?」


「ミックスジュース。美味しいよ」


「どこに売ってるんだそれ」


「ああ。あそこだよ」


指を差した方にはフードコートがあった。


「おお、あそこか〜ちょっと寄り道していこうぜ」


「そうだな、少し喉が渇いてきたし」


「どうせなら、普通にレストランに行きたいな。お腹空いてきちゃったし」


グ〜


お腹の音が鳴る。


「確かに、オレもお腹が空いてきた」


「じゃあ」







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異世界生活?なんやそれ。 〜三神の休日〜 優輝 @yuisekai

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