第2話 まずはどこ行く?
森林前〜
「着いたけど、誰もいないな。ちょっと早すぎたか」
パラパラ…
空間が裂かれる音がする。
「よっ」
「よっ。じゃない。どっから出てきてんだ」
「空間移動が使えるなら楽に来ようと思ってさ。てか、あんたいつもと服装違うわね」
「リスカーが言ってただろ。身バレしないように服装などは変えろって」
「だから髪も結んでいるんだね」
「お前もな」
「分かっちゃったか」
スッ
空間の穴から出てきた。
「よっと」
「てか、リスカーはまだか?」
「ごめーん!遅れたあ!」
ドカーン!
空から地面にぶつかる音がした。
「痛てて…」
「空から降ってきて、どしたの?」
「寝坊して、焦ってしまって」
「慌てん坊だなあ」
「まあ、結局どこに行くか決めてるのか?」
「遊園地だ」
「は?」
「そんな人気のある所に僕達が行って騒ぎにならないのか?」
「そのようにならないために色々服装とか髪型とか変えてきたんだよ。どう?いつもと違うでしょ?」
いつもとは違う、ウルフカットだった。
「ふーん、似合ってるじゃん」
「リアクション薄くない!?」
「僕は、可愛いと思うよ。その髪型」
「可愛いか…」
「ん、なんか気に障った?」
「いや、何でもないよ!」
「じゃ、揃ったし遊園地行こっか」
「そうしよ」
「遊園地に行くにあたって、お金がいるよね。リスカーは持ってるの?」
「もちろん持っているさ、オレの役職はプレデターだぞ?ちょっとでも戦ってモンスターを狩れば、金は稼げる。そこら辺の冒険者とは一緒にしないで欲しいな」
「まあ、私たち三人とも神々のような立ち位置だし、価値観が違うだけなんだろうけど」
「僕は一文無しだ」
「ちなみに私もだ」
「はぁ?なんで、持ってないんだよぉ!」
「だって、僕は食べなくても、光に当たっていれば、栄養素は自分で作れるし」
「なんだ、植物マウントか…?」
「まあなっ!」
「私はこの糸使えばいろんな所から食べ物を持ち出せるからね」
「お前それただの泥棒だろ…」
「まあ、そこは飲み込んでくれ」
「いや、ダメでしょ!?」
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