『マイ・フーリッシュ・ハート―恋に落ちた俺は愚かなり―』

小田舵木

『マイ・フーリッシュ・ハート―恋に落ちた俺は愚かなり―』

 恋に落ちた俺は愚かなり。マイ・フーリッシュ・ハート。

 何故、選りに選って彼氏持ちの先輩に惚れてしまったんだろうか?

 俺の恋は実ることはないだろう。なにせ、風野かざの先輩は彼氏にベタ惚れなのだ。

 

 俺は屋上に寝転がりながら音楽を聴いている。ジャズだ。

 ビル・エヴァンスの『マイ・フーリッシュ・ハート』。優しいメロディが傷心の俺を癒やす。

 だが。この曲の大本の映画は…ドロドロした話なんだけどな。


鹿之助しかのすけ。何してんだよ?」友人なにがしが声をかけてくる。

「あん?叶わぬ恋についてな。考え込んでいる」俺は頭をあげることなく返事をして。

「風野先輩か?止めとけ止めとけ。あの人彼氏にどっぷりだぞ。さっき中庭で一緒に弁当食ってるの見た」

「そんな事は重々承知しとんじゃい」

「お前は名前の通り、馬鹿だなあ。勝ち目のない勝負をしにいくか?フツー」俺の名は馬場ばば鹿之助しかのすけ。名字と名前の頭を取れば馬鹿と読める。親の命名センスを疑い、はや17年。

「無理を通してこそ名将よ。俺は風野先輩を落とすのだ」

「あのね。入学して1年半。話かける事もできないお前に勝ち目があるとでも?」

「そこは恋愛ゲームばりのイベントを起こしてだな」

「夢をみるのも大概にしろ。鹿之助」

「…作戦を練っているのだ。一大イベントで俺と風野先輩は出会い。そして運命的な恋に落ちるのだ」

「お前。フィクションに侵され過ぎだぜ?世の中に一大イベントで彩られる出会いがいかほどあるか。現実的に毎日こえをかけるとかしなきゃお前は認知されもしない」

「世知辛い…」俺は嘆息たんそくする。

「ま、夢をみるのは止めて。同級生の女の子にでも目をむければ?」

「俺は風野先輩に一目惚れしたのだ」

「インプリンティングじみた事を言うな鹿之助。お前、先輩の人柄知ってるのかよ?」

「…色々かげから覗いたから知ってるぞ!性格もルックス同様良いのだ!」彼女はおっとりとした見た目だ。つややかな長い黒髪…そして優しげなタレ目…

「お前な。ストーカーみたいな真似するんじゃないよ」呆れる友人某。

「ストーカーとは失礼な。斥候せっこうだ。いくさには必要だろうが」

「…お前が敗北する絵が浮かぶよ」友人某は天を仰ぐ。

「負けようが。俺は戦わねばならぬ」

 

                     ◆


 俺の毎日は戦なのだ。風野先輩を落とす為の。

 今日も通学路を歩く。風野先輩がこの時間に登校するのは調査済なのだ。

 風野先輩の家はここから300m。時刻は7時30分。準備は万端だ…

 っと。風野先輩のお出ましだ。

「…」俺は挨拶をしようとするが声が出ない。風野先輩は俺に一瞥いちべつを向けて学校方面に歩いていく。その際。風野先輩の顔には笑顔が浮かんでいた。これは吉日。俺の今日はそれだけで祝福される。


 俺は風野先輩の後ろ、50mくらい離れて歩いていたが。

 ここで友人なにがし…名前は甘木あまきが登場。俺に声をかけてくる。

「おっす。鹿之助。今日も…やってるなあ」呆れ顔が鬱陶うっとうしい。

「やってるともさ。これは俺の日課なのだ」

「お前のその不健全な習慣を友人としては止めたいね」

「不健全とはなんだよ、甘木。俺はいたって真剣だ」

「真剣なのが、なおたちが悪い」

「俺は。彼女をお守りする義務がある」前を歩く彼女に聞こえないように小声で言う。

「そんなもん。彼氏に任せときなさいよ」

「彼氏は…あいつチャラチャラしてるだろうが。アテにならん」俺はまだ小声だ。

「とは言え。空手部主将だぜ?」

「…武道なら俺にも覚えはある」

「お前がやってたのは剣道だし、中学までだろうが。今はノー部活」

「腕はなまっとらん」

得物えものナシで何処まで戦えるのやら」

「この鞄で不審者はノックアウトできる」

「…一番の不審者はお前だ。鹿之助」

「なんだとお?」俺は甘木に絡む。コイツ言ってくれるじゃないか。


 俺と甘木が喧嘩をしている内に学校は見えてき。俺は先輩との別れを惜しむ。

 昇降口以降は道が別だ。

 

                  ◆


 放課後。

 俺は先輩のスケジュールを把握している。今日は…予備校にいくはずだ。

 俺はダッシュで学校を出、駅の方へと先回り。先輩の通う予備校は数駅先だ。ちなみに俺もそこに通っている。選んだ理由は言うまでもない。


 駅のホームで電車を待つフリをして先輩を待つ俺。カモフラージュに文庫本を読んでいるが、まったく内容が入ってこない。

 チラチラと辺りを見回す。風野先輩は何処いずこに。

 そうしている内に電車は来てしまう。俺は仕方がないから電車に乗り込む。

 

 電車に揺られながら、俺は音楽を聞いている。やはりビル・エヴァンス。

 俺は彼のピアノが好きだ。クラシック的な素養を見せつつジャズのスタンダードナンバーを弾きこなす彼は格好いい。

 

 電車はあっという間に予備校のある駅に到着し、俺は先輩を探しながら降りるが。まったく見当たらない。

 俺は諦めて予備校へと向かっていく。その道すがらのコンビニでコーヒーを買い、一服。


 予備校へ着くと。俺はさっさと自習室へ。来たは良いが今日は授業が入ってないのだ。

 俺は自習室に入ると。先輩の姿を探し求める。俺より先に着いてる可能性は低いが、ついつい探してしまう。

 数分見回してみたが。彼女はやっぱり居ない。

 仕方があるまい。今日はここで自習して時間を潰そう。

 

                   ◆



 時刻は夜に。俺は学校の課題をやっつけ。予備校の課題をやっつけた。

 そろそろすることがなくなる。だのに先輩は見当たりもしない。

 いつも授業を受けている教室も覗きに行ったが影もなかった。

 …体調でも崩したのだろうか。

 俺はペン回しをしながら考える。今の季節は秋。涼しくなり始める頃合い。風邪をひいてもおかしくはない。

 だが。彼女が風邪をひいたら。もし休んだら。俺の日々は暗くなる。それを思うと憂鬱だ。


 俺は21時に予備校を出て。家路を急ぐ。

 俺の通う予備校は繁華街の側にある。帰り道は繁華街を横切る形になる。

 キラキラした街が俺を包む。俺には縁のない世界である。チャラチャラしたホストやらが跋扈ばっこしている―と思ったら。

 ああ。

 彼女は私服に身を包み。チャラチャラしたホストみたいなのと共に歩いているではないか!

 俺はショックを受ける。清純であるはずの彼女がホストと歩いている。

 なんだか裏切られた気分だ。彼氏がいるだけでもショックだったのに。

 まさか、ホスト遊びをしているとは。しかし。資金源はあるのか?

 まさか―パパ活?

 俺の中の先輩像が音を立てて崩壊していく…

 俺はその場からダッシュで去っていく。あまりの情報量に頭がパンクしそうなのだ…

 

                    ◆


 翌日の昼。俺はいつもの屋上に寝転がっている。

 耳にはイヤホン。ビル・エヴァンスは今日も俺を慰める。

 かけているナンバーは『マイ・フーリッシュ・ハート』。今の心境にはピッタリ過ぎる。

 愚かなり我が心。この言葉ほど俺を形容できる言葉があるだろうか?


「やっぱ、ここか鹿之助」甘木が俺の頭上に登場。

「俺は今。傷心なのだ」

「どうかしたかよ?風野先輩が彼氏とヤッてるところでも目撃したか?」

「それよりなお悪い。俺の中の風野先輩像が音を立てて崩れた」

「…?お前何見たわけ?」

「昨日。予備校の帰りによお」

「お前、先輩追っかけてあの予備校入ったよな。真面目に大学受ける気ないのに」

「そんな事はどうでも良い。帰り道が繁華街だろ?」

「ああ。あの地域。やたらホストクラブが乱立してるな…ああ。分かったかも」

「そう。風野先輩がホストを連れて歩いてるのを目撃しちまったんだよお!」

「あちゃー。彼女のを見ちまったか」

「ん?お前のその言い方。まるで前から知っていたかのような」

「…お前には黙っといたが。風野先輩は男遊びが激しい事で有名だぞ?」甘木は申し訳なさそうな声で言う。

「まさか。真面目で温厚じゃないか。学校では」

「お前は。捕まるのを恐れてプライベートまでは踏み込んでなかったろ?そこに彼女の秘密はあったんだな」

「お前。今まで俺を騙していたのか?」

「だって。お前が真剣に彼女に惚れてるんだもん。水を差すような真似はしたくなかった」

「お前の優しさが俺を余計に傷つける」俺は天に浮かぶ雲を見ながら言う。

「済まん。だが。これで分かったろ?風野先輩は止めとけ。ロクな将来がない」

「…俺は。何でか諦めきれない部分がある」

「あんな醜態といてか?ついでだから言うが。彼女はパパ活してるぞ?」

「そんなの。ホストを連れている時点で分かったさ」

「なあ、今度さ。他の学校からめたコンパあるから。それに行こうや。それで新しい女つければ良い」甘木は良いやつだ。俺のような半ストーカーにも優しくしてくれる親友だ。

「…俺には切り替える時間が必要だ。あんな風野先輩を見ても。まだ諦めがつかない馬鹿野郎なんだ」

「ま、好きにしろい。だが俺は待ってるぜ?馬場ばば鹿之助しかのすけ?」

「ありがとよ。甘木あまき太朗たろう

 

                   ◆


 俺は諦めがつかない。それは愚かな我が心がさせる所である。

 俺は今日、自分に課した禁を破る。それは。

 風野先輩…いや風野かざの凛花りんかのプライベートを暴くこと。


 俺は早朝から風野先輩の家の近くに張っている。手にはアンパンと牛乳。張り込み捜査の鉄板テッパン

 只今の時刻は朝9時。曜日は土曜。プライベートな時間帯である。

 俺は張り込みの友の文庫本を読みながら注視を続けている。どうか警察呼ばれませんように。


 時刻は刻々と過ぎていくが、風野凛花が出てくる気配はナシ。

 俺はスマホを覗き込みながらチラチラと風野邸の入口を見る。

 ああ、いい加減こんな阿呆アホは止めよう、何度思った事か。

 風野邸はマンションであり。出てくる住人に何度姿すがたを見られた事か。そろそろマジで執行機関けいさつが現れそうである。

 

 やきもきする俺を側に彼女は出こない。

 今日は出かける気がないのだろうか?

 俺は一旦、昼食を取りに出かける。その間に出てくることもないだろう。


 時刻は14時。昼下がりの休日は浮ついている。だが俺はまんじりともせず風野邸を見張っている…と思ったら。

 風野先輩が出てきた。私服に身を包んだ彼女はスマホをいじりながら、駅の方へと向かっていく。

 俺はいつもの数倍距離を空けて彼女をつけていく。


 

                   ◆


 彼女は電車で隣の市にある繁華街に出るらしい。

 俺は彼女を追っかけて快速電車に乗り込み。

 電車に揺られながら考える。

 今回。彼女を付け回しているが。もし、彼女のパパ活現場を抑えたとしてだ。どうするのだろうか?ただ単に自分がショックを受けるだけだ。

 かと言って。俺がパパ活現場にノコノコ出ていったら。不審者扱いされかねない。

 ああ。なんと言うか馬鹿な行動しているな、と思う。

 こんな事したって何のプラスにもならない。

 甘木に従ってコンパとやらに出かければ良かったかも知れない。

 俺は甘木が指摘するようにインプリンティング的に、盲目的に、風野先輩に惚れ。そして幻滅しかかっている。


 隣の市の繁華街に到着。俺は電車を降り。隣の車輌から降りてくる風野先輩を確認して、後ろの方にポジショニング。

 風野先輩は目的地があるらしく。さっさと歩いていく。


 風野先輩の目的地は。有名な待ち合わせスポットであり。

 俺は人を待つフリをしながら風野先輩を盗み見る。

 彼女はスマホを弄りながら、辺りを見回している。その姿は一見、彼氏を待つ可愛らしい女子高生だが。本当は…と思うと胃の辺りがキリキリしてくる。


 しばらく俺が待っていると。

 風野先輩は―脂じみたおっさんと合流して。そして腕を組んで歩き出す。

 …うん。もうおうち帰りたいけど。俺はもっと徹底的に打ちのめされたいのだ。

 だから。おっさんと風野先輩を追いかける。


 

                   ◆


 物事は予想通りに進んでいく。

 風野先輩とおっさんはデパートへと向かっていき。

 そこで化粧品を物色した後、

 そこで嬌声きょうせいを上げながら下着を選ぶ彼女を見て。俺は幻滅すると共に興奮してしまった。ああ、自分のせいが情けない。


 風野先輩とおっさんはデパートの中のレストランで食事を取ると。

 街の怪しいスポット―ラブホテル街―へと向かっていく。

 俺は恥ずかしくなりながら追う。


 そして。ああ。彼女とおっさんは―ラブホテルへと吸い込まれていった…

 この世の終わりのような気分になる。やっぱりと思いつつも俺はこんな未来を否定していたのだ。


 俺はラブホテルに消えた先輩を見送ると、その場を離れる。

 ここに居たってよこしまな妄想しか浮かんでこない。

 おっさんに犯される先輩。そしてその対価としてカネを受け取り。そのカネでホストへと貢ぐ先輩…


 ああ。俺の初恋は汚されてしまった…


 

                   ◆


「スッポコペンペンポン…ポンポポ」近所の公園のベンチで項垂うなだれる俺のスマホが鳴る。

 表示を見れば甘木である。

「よお。さっき、現場、抑えちまったよ」甘木が喋りだす前に俺は言う。

「ご苦労さん。きっちり幻滅出来たか?」甘木の声は優しい。

「ああ。ガッツリやられたね。もう立ち上がる気力もねえ」

「…だから。今日のコンパに誘ってやったのに」

「そうだ。お前今日コンパだろうが。何で俺に電話かけてるんだよ」

「…お前が。今日やるのは分かってた。そしてショックを受けるのも折込おりこみ済。俺が慰めてやらんとお前は何するか分かったもんじゃない」

「お前は俺のこと何でも知ってるな」

「伊達に幼馴染してねえ。お前が真っ直ぐ過ぎるヤツなのは知ってる」

「真っ直ぐか?俺?今まで好きな先輩にストーキングかけてたんだぞ。ま、それも今日で卒業だが」

「お前は。まあ、ストーカーに関してはクソだが。性根は腐ってない」

「…甘木ぃ」俺は泣きそうになっている。


「なあ。お前いま何処にいるんだよ?」甘木は尋ねる。

「ああ?隣の市の繁華街の公園」

「んじゃあさ。今から俺そっち行くから」甘木は元気の良い声で言う。

「は?」今は夕方だぞ?今から遊ぶのか?

「お前の失恋記念にカラオケでも行こうや。少しくらい夜遊びしても構わん」

「ったく。人の不幸をダシに楽しみやがって」なんて俺は言うが。内心嬉しかった。


                   ◆


 俺は甘木と合流するとカラオケ屋に入り。そこで熱唱する。

 ラブソングばかり選んでしまうのは何でだろう?失恋したばかりだと言うのに。

「お前は男女間の恋愛に幻想抱きすぎだぞ?鹿之助?」甘木はポップスを歌い終えると言う。

「男女間の恋愛と言うか。。俺は」

「お前ん。父子家庭だからなあ」俺の家は離婚してる。俺は父の方に着いていった。

「ウチの母ちゃんみたいな女は滅多に居ないだろうと…幻想を膨らませていた」俺の母ちゃんは、ある日、父とは別の男の元に消えた。そこで子どもをつくってしまったらしい。

「ところがどっこい。男が狡いのと同様に女だって狡い。欲に塗れているのさ」

「お前は知った風な事を言うな?甘木」

「ま、色々見知ってしまってるからな」

「お前んも中々だからな」甘木の家は。父親が蒸発した母子家庭だ。父親は大層女癖が悪かったと聞く。

「俺の母ちゃんも酷いもんよ。次々とアホ男に引っかかる」甘木はため息と共に言う。

「ウチの親父は―俺とそっくりで。未だに前の母ちゃんにみさおを立てていやがる」

「お前が女に弱いのは親父さんの遺伝だな」

「まったくだ」


 俺達はカラオケを出ると。街の空気は冷たくなっていて。

「そろそろ秋か」甘木は言う。

「食欲の秋」俺は恋愛の、とは言わない。恋愛は残暑の方に捨ててきた。

「ラーメンでも食いにいくか?」

「そうすっか」


 俺と甘木はラーメンを食いに街へと消えていく。


                    ◆



 失恋した俺の生活はシンプルになった。一日を占めていた風野先輩へのストーキングがなくなったからだ。スケジュールに空きが出ると俺は気付く。と。


 俺は慣れ親しんだ屋上で昼飯を食っている。側には甘木。

 地面にじか置きしたスマホでジャズ―ビル・エヴァンス―を流しながら食うサンドイッチは美味い。


「おっと。『マイ・フーリッシュ・ハート』。いいねえ。みるよこのピアノ」甘木は目をつむりながら言う。

「…俺は最近、この曲を聞いていると複雑な気分になるぜ?」

「そりゃあ。タイトルがタイトルだ。お前への皮肉でしかないからな」甘木はケタケタ笑いながら言う。

「愚かなり我が心…俺を的確に示す言葉さ」

「だが。俺はそんな愚かなお前が好きだ」甘木は屈託ない笑顔で言う。

「もうちっと賢くなりたいものだがな」俺は言う。もう少し大人であれば。人生は、恋は、もっと楽になるだろう。

「賢くなったお前なんて。俺は見たくないぜ?」甘木の野郎。言ってくれるじゃないか。

「これから。たくさんの恋をして。お前より賢くなったらあ」

「…そうだな。じゃ来週はコンパだな!」


 俺達の青春は。

 この秋の空で続いていく。

 俺の側には甘木がいて。俺を見守ってくれるだろう。

 …彼女なんかよりも、この友情が大切なのかも知れない。


                     ◆ 

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『マイ・フーリッシュ・ハート―恋に落ちた俺は愚かなり―』 小田舵木 @odakajiki

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