第3話

 夜中に寝ていると陽が私に会いに来た。

「お姉さん助けてー身体中が痛いんだよー」

私は「はるくん陽くんは、とっくの昔に死んでいるのよ!だから私は助けてあげられないのよー」

「何でお姉さんそんな事言うの?僕と一緒にいてよ!」

その時、陽は私の首を強く締めてきた。

だが陽は途中で手を離した。

私は「ゲホッゲホッ」と咳き込んでいた。


 次の日の朝私は祈祷師を呼んでいた。

お祓いもしてドアにも御札を貼っていた。

私はこれで陽くんもラクになれたかな…と安心していた。


 私はバスに乗り自分のアパートに帰っていた。

玄関のドアを開けて部屋に入ると、あの少年が私を待っていた。

少年は「お姉さん僕を置いて行ったらダメだよーずっと一緒だよ」とニコッニコッと笑っていた。

私は「キャーーー」と悲鳴を挙げていた。

陽くんは「お姉さん大好きー僕を見捨てないでーー」

私はこの少年とずっと一緒だ。

私は「あはっあははっ」と笑っていた。

私は、ついに頭がおかしくなっていた。


      完

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開かずの間 浜田まひる @mahiru8

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