開幕Ⅳ COLORFULなお宝

 tiktoker兼you tuberチーム 48−フォーエイト−のメンバー・た~やの命を懸けたゲーム "TAR-YA SURVIVAL"

 第2ゲームが今始まる。


 大阪から岐阜の下呂までおよそ5時間。48−フォーエイト−のメンバーはゲーム会場の御前山ごぜんやまの近くに到着したのは、午前5時だった。

 バスを降りる前にゲームマスターから雇われていた運転手から声を掛けられ、

 運転手「これを。」

 こたつは、メモを渡された。

 こたつ「これは…」

 運転手「雇い主から貴方方あなたがたにホテルを手配しているとのことです。」

 メモによると下呂にあるホテルくさかべアルメリアのおよそ合計12万もする部屋が男子軍・女子軍それぞれに一泊分用意されているらしい。

 アマリザ「アイツ、何考えてるん?」

 ゑむ氏。「でも、これで少しは休めるんとちゃう。」

 enn「せやな。富澤さんが協力要請してくれた岐阜県警の人は最低でも1時間半後に来るみたいやし。」

 こたつは、運転手の方を向いて、

 こたつ「ほんまありがとうございます。」

 運転手「御武運を」

  1時間半後

 伊達 樹生みきお「岐阜県警の伊達です。お待たせしてしまって申し訳ございません。」

  こたつ「いえ大丈夫です。」

 伊達「事の経緯は、大体聞いています。早速、御前山に向かいましょう。」

 皆「はい!」


 御前山にて、

 到着したメンバーと岐阜県警、総勢23名が山の入り口まで到着した。入り口からおよそ1m半の場所に怪人が何体も作業をしている。

 探検隊隊長プラデター「セセフィヒョヒョドゴムネマヒョウェ?」

 探検隊隊員プラデター①「ヒスゾチェツァ!!」

 あみか「何、あれ?」

 全員が警戒していると、怪物の一体がこちらへ、近づいてきた。

 隊長プラデター「ヤビョツォヒャ!ヌフォフィミュミェレ!!」

 伊達「なんだコイツら!?」

 隊長プラデター「キミェゾモソツェビュミェモソヒョ。ミェミドツォゾセヒュ‥‥」

 怪人は、どこからかタブレット端末を取り出し、真っ黒な画面を指差す。

 マスター「皆さん御機嫌よう。早速次のゲームの説明をしましょう。」

 こたタロ「マスター…」

 マスター「次に行うのは、プレイヤーは…

貴方方あなたがた48-フォーエイト- です。」

 マスター「この御前山の麓から中腹に、次のゲームで使うアイテムを隠しました。皆様には制限時間内にエリア内に散らばったアイテムを見つけていただきます。」

 enn「制限時間までにアイテムを見つける…」

 マスター「今回は、スタッフとしてプラデターの探検隊が協力してくれま〜す。」

 隊長プラデター「ヤミャモソクェ〜」

 マスター「見つけたアイテムは随時この拠点基地に持ってきてください。それでは、48-フォーエイト-の皆さん、は、準備をお願いします。」

 メンバー8人が山道さんどうの入り口に入ったその時、


  ブゥゥゥーーン

 富澤「おい、何だこれ⁉」

 わかゔぁ「はっ? 見えない……壁?」

 ちょうど山とコンクリの歩道の境界に半透明な壁が現れた。

 マスター「今回は、警察の皆様は手出し無用ですので…、バリアを貼らせて頂きます。」

 タロー「お前、ふざけてんのか!!」

 マスター「あーっと、私語に気をつけろ。お前等まえらの眼の前にいるのは何だ?昨夜、街を破壊して回った怪物なんだぜ。」

 急に事実を突きつけられ、メンバーの瞳孔はピタリと止まる。その目の前には、得体の知れない怪人が十数体いる。

 タロー「…りぃ。」

 マスター「それじゃあ、準備を始めよう!プラデター諸君、カメラを彼らに。」

 すると、プラデターは、こたつ達にGoProとスマホを手渡す。メンバー全員が胸にカメラを取り付け終えると、マスターが、喋り始める。

 マスター「さあ、この配信をご覧の視聴者の皆様!お待たせ致しました。 制限時間は、2時間。只今ただいまより、TAR-YA SURVIVAL・第二回「宝探しゲーム」、スタートです!」

 アナウンス「3, 2, 1, Go!」

 アナウンスがゲームの開始を知らせる。

 こたつ「手分けして、探そう。 ゑむ氏。と、タロー、音羽、わかゔぁは、麓の方を探してくれ。俺とアマリザ・ennちゃん・あみかは、上に向かうぞ。」

 タロリザ・音enn「OK」

 ゑむ氏。「うん!」

 あみゔぁ「はい‼」


  麓にて

 わかゔぁ「アイテムっつったって、何を探せば…」

 頭を抱えていると…

 スマホ「AREA MAP」

 プラデターから、渡されたスマホが、山の地図を表示している。そこに十数個のバツ印がついていた。

 ゑむ氏。「もしかして、ここに行けば、あるんじゃない?」

 ゑむ氏。の問い掛けに対し、スマホから、こんな回答が出てきた。

 マスター「流石さすが、察しが良い〜」

 マスター「その位置に、アイテムがある。動いているのは、この山にいる先住民プラデターが、持ち歩いているものだから、彼らから言い渡されるミッションをこなしてもらうよ。」

  一方、こたつ達は…、

 enn「ミッションって…、何をさせる気なん?」

 マスターからの疑問に、ennは、頭を抱えている。と、後ろから…

 先住民プラデター「ミェッツェビュヒョヤ。」

 こたつ「なんやこいつ⁉」

 こたつが身構えていると、

 先住民プラデター「ヒャフィクァヒェキロミャウェクァビュゴム。キツァビュヒュエチャツェネマヒョフィツァ。」

怪人は、スマホを取り出して、音楽を流し始めた。

 スマホ「Ooh,when I look in the mirror I'll melt your heart into two...♬」

 先住民プラデター「チュヅ、キロチャツェヤ!」

 スマホは、TikTokの画面になっており、BTSの「Butter」が流れてくる。

 あみか「もしかして、踊れってこと?」

 スマホ「A side step,right-left,to my beat High like the moon,rock with me,baby…♬」

音楽とともにあみかが一頻ひとしきり踊り終えると、スマホから音声が流れた。

 スマホ「MISSION CLEAR」

すると、プラデターがどこからか、箱を取り出し眼の前に差し出す。

 あみか「これが、アイテムなん?」

あみかが、箱を受け取ると、またしてもスマホが、

 スマホ「GET SAYF KABIR.」

アイテム一覧が開き、シルエットだった箇所に剣のビジュアルが映った。

 enn「これで1つ目…」

 すると、そこに…

 マスター「アイテム入手おめでとう!その調子で残り一時間と40分…いくつアイテムが集まるかな?」


  その時マスターの背後から声がする。拘束されているターヤである。

 ターヤ「こんな事して、何をやるってんだ?」

 この質問に対し、マスターはニッと口角を上げた。

 マスター「それは、これからのお楽しみ♬ そんなカリカリするな。と言っても、言ってんのが、誘拐した本人だもんな〜… とにかく!仲良くエンタメしようゼェェ〜」

 嘲る口調だが、マスターの眼は笑っていなかった。


 一方麓の方では…

 タロー「あっちは、もう1つ手に入れたみたい。」

 ゑむ氏。「うちらも、早く1つ目見つけんと。」

 そこに怪物が姿を見せた。

 先住民プラデター「ミュヅ、ヤクェネマヒョホ。ハクェヂチュクェルフィ、ヒョーフィボクォモソヅクォニュ。」

 そこのテーブルには、丸々とした山葡萄やまぶどう一房ひとふさと一枚の紙が用意されていた。紙には、「大食い企画 制限時間10分以内にこのブドウを完食せよ。」と書かれていた。

 ゑむ氏。「よっしゃ、ここは俺が行く!」

 先住民プラデター「セセフィヒョヒョドビュビュクァ?ヒャニュヴォ、スタート!」

 開始の合図と共に、ゑむ氏。は、ブドウを食べ始める。

 ゑむ氏。「うっ!このブドウ、酸っぱ!」

 他のメンバー「頑張れ!ゑむ氏。」

 山葡萄の実は、十数粒と大した数ではないが、とても酸味の強い品種なため、一粒一粒食べきるのに時間がかかる…はずなのだが、なんとゑむ氏。は、ものの3分で半分を完食。残り2分のところですべての種を除きながら、食べきったのである。

 先住民プラデター「チヌービュ!ヅチェクォボビョ。ハクェヂツォロエヒュ、キフィボヒョビェネマスツェクェニュツェ。」

 怪人は、ゑむ氏。と握手を交えながら、喜んでいるようだった。

 先住民プラデター「ミュクェヒャクェロキチェ、ネマパヒョゾヒェツォニュヒュヅヴェソヤ。」

 怪人は奥の方から、箱を手に取り、テーブルの上に置いた。

 ゑむ氏。「ありがとう…」

 スマホ「MISSION CLEAR. GET BRIGHT LIGHT.」


 アマリザ「あっちも、アイテムゲットしたみたいっス。」

 あみか「あ!…あれ!」

 あみかは、箱を持ち歩くプラデターを見つけた。

 こたつ「でかした、あみか!」

 声に気づいたのか、プラデターは驚き、箱を落として、逃げてしまった。

 enn「行っちゃった…」

 あみかは、箱に駆け寄り、それを手に取る。

 スマホ「GET HARD KNUCKLE.」

  それから、他にも、彼らは、様々なミッションに挑んだ。

 プラデター相手にだるまさんが転んだや隠れていたプラデターを、偶然見つけてアイテムを手に入れることに成功し、あっという間に時間が過ぎた。


 マスター「は〜い。ここまでで、なんと!合計6つも見つけるとは〜、上出来だね…。息も上がって、頑張ったね〜?」

 タロー「お前、喧嘩売るんじゃねーよ。何だよ。だるまさんが転んだとか、かくれんぼとか、必然的に時間かかるやつばっかじゃねーか!」

 マスター「だが、これで、次の準備は整った!最後のゲーム開催まで…

乞う、ご期待。」


                              To be continued.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢物語・よんぱち事件簿 テラホラ拓也 @toyo0706

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ