開幕Ⅲ 暗号解読with Romiet❣

 人一人の無事のために戦う"TAR-YA SURVIVAL"

 その最初のゲーム、暗号解読が始まろうとしていた…


 GM「プレイヤーは、今此処に集まっている視聴者の方々。このあとヒントが開示されます。それを、頼りに次のゲーム会場を導き出して貰います。」

 こたつ「こいつ何がしたいんや…」

 GM「それでは、皆様頑張りください。」

 ここで、配信は、切れてしまった。

 タロー「おい! まだヒントなんて出されてねえじぇねーか!」

 enn「本当に何がしたいの?こいつ…」

  それから3分が経ち…

 ヒントに関する情報の開示を待っていたその時。

  ドゥォォォーーーン

 富澤警部補「何があった?」

 警官「近くの交差点で何やらトラブルが…」

 あみか「ねえ、これ…」

 あみかの目に止まったFNNの動画。そのタイトルを見た途端、こたつは、動画を再生させた。

 キャスター「緊急速報です。先程、全国各地で、謎の人型生命体による破壊行動がおこなわれています。それと同時に犯人を名乗る人物から犯行声明が、ここFNNの放送管理局に送られてきました。その犯行声明の動画がこちらです。」

外の街には例えるならテロの光景が広がっていた。闇夜に溶け込む怪人が住民を襲っているらしい。そして、それを手引きしていたのが……


 あのゲームマスターだった。

 GM「どうも全国のオーディエンスの皆さん今日本中を襲撃している怪人は私が仕向けたものです。それが彼らの種名。この度、ゲームの手伝いをさせてもらっています。」

 アマリザ「コイツ…… 何してくれてんだよ!」

 GM「そして…が、です。ここから共通点と平均値を導き出してください。」

 あみか「え… が…?」

 わかゔぁ「どういうことだよ…」

 こたつ達は、マスターがヒントと言っていたニュースを見返した。襲撃にあったのは、北から「山形県上山市」「新潟県新潟市」「千葉県船橋市」「栃木県日光市」「愛知県犬山」「京都府乙訓郡」「岡山県岡山市」「愛媛県松山」 


 こたつ「この八箇所で起こっていることがヒント…」

 enn「これさ……場所じゃない?」

 ゑむ氏。「場所?」

 enn「最初に、山形での襲撃が上山市民公園。次に新潟の白山駅。船橋の中山競馬場に、日光の男体山なんたいさん。犬山市の住宅街、京都の大山崎町おおやまざきちょう、岡山の旭川、愛媛の松山駅。」

 音羽「全部が入ってる!」

 アマリザ「ってことは、答えも、山絡みちゃう?」

 わかゔぁ「でも、あいつが言ってたって?」

 enn「平均値ってことは、何かのだと思うけど…」

 ennが、頭を抱えていた時、あの男が言った。


 タロー「とか…」

 enn「それや!八箇所のを全部足して、8で割った!」

 あみか「ネットでも、おんなじことを言ってる人が多いですよ!平均値の場所は… 岐阜県の御前山ごぜんやま!」

 富澤「よし!岐阜県警に協力要請しろ!」

 警官達「はっ!!」


 あみか「待って… 新しい動画があがってる!」

 皆「!!!!」

 こたつ「ほんまか?」

 あみか「待ってください、今再生します。」


 GM「早いですね~。もう正解者がいる…」

 こたつ「じゃあ、やっぱり…答えは御前山か!」

 GM「ということで、次のゲームへと向かいましょう!

次のプレイヤーは、48-フォーエイト−の8人です。貴方達宛に、次のゲーム会場への夜間バスを手配しました。それで、会場に向かってください。到着次第、次のゲームの説明をします。それでは。」

 動画はここで終わった。

 ゑむ氏。「どうするん?」

 こたつ「どうするも、何も…行ってやる!た~やを取り返す。」

 音羽「うん。俺も行く!元はと言えば、俺のせいやし…」

 タロー「皆で行こう!!た~やを助けるために。」

 みんな「うん!」

 こうして、彼らは、次のゲームへと駒を進める。

                              to be continued.


※ゲームで用いた緯度経度

①上山市民公園 38.150040,140.266077  ②白山駅 37.616198,139.111811

③中山競馬場 35.724867,139.962756  ④男体山 36.763518,139.490823

⑤犬山市 35.375332,136.944694  ⑥大山崎町 34.897938,135.686106

⑦旭川 34.659919,133.935266  ⑧松山駅 33.839879,132.751016

⑨御前山 35.878461375,137.268568625

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る