第10話:編集部様のご要望
さて、まちかりが自分の黒歴史を交えて、編集部様から頂いた講評をもとにお伝えして参りました創作論ですが、そろそろまとめに入る頃合いです。
まちかりが参加していた公募はほとんどがライトノベルなので、この創作論はライトノベルを書くことが基本ですが、一般文芸にも効く可能性が無きにしもあらずです。それでは行ってみましょう。
講評に拠ると、編集部様的にこうして欲しいと云う条件は
①あまり複雑ではない“普通の”世界観の中で
②そのキャラを追っているだけでもいい、とても可愛い女性キャラが出ていて
③あまり特別でない“普通”のイベント(部活など)の中で
④銃とか普通の人に馴染みの無い道具を使わずに
⑤早い段階から事件が起こり、話が進んでいく。
こんなところでしょうか?
…………
何かスゴイ既視感に襲われています。こんな話どこかで見たような……
お! 思い出しました!
“涼宮ハルヒの憂鬱”です!
ご覧になった方、いらっしゃいますか? これこそ編集部様の求めるお話を具現化しています!
①日本の高校生活の中で、
②涼宮ハルヒというかなり変わった少女が、
③高校の文芸部の中で、一風変わった部員たちと、
④特別な道具など使わずに、
⑤入学早々の自己紹介で「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい、以上!」とぶち上げ、奇妙な学生生活をおくる。
いかがでしょうか? こんなに条件にマッチする小説はありません!
読んだことのない方がいらっしゃれば、是非お勧めします。主人公とともに行動する、男子キャラの一人称語りで進むストーリーから目が離せません!
「なんだ、じゃあ“涼宮ハルヒの憂鬱”を読んで、それに似た作品を書けばいいのか! 簡単じゃないか! あははははは!」
……あ、視線が冷たい。
「一日開けてたどり着いた答えがこれか? なめとんのか!」
そんなお叱りが聞こえてきます。
ええもちろん、そんな単純なことならデビューできる人の数は、もっと増えているはずです。物書きを侮ってはいけません、似たような話を書ける人は多々おります。カクヨムやなろうのTOPページを見れば、一目瞭然です。
それでも“涼宮ハルヒ”は違います。さすが、と思わせるアドバンテージがあります。そこがこれからライトノベルを書いていく時にキモになっていくところだと思います。
お答えしましょう! それは!
明日に譲ります……また明日~。
イタイ! イタイ! 石を投げないでください!
追記:もし、皆様の中で“涼宮ハルヒの憂鬱”に匹敵する、編集部様の要望にかなった作品があれば教えてください。まとめて掲載します、情報共有しませんか?
よろしくお願いいたします。
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