番外編:そうはならなかったんだよ

 畔戸様の番外編を何度も何度も読んで、反芻していたら涙が出てきました。


「エロが無くて最終選考通らなかった」


 なるほど編集者からすれば、そう云う判断になるだろうとは思います。


 ではなぜ、


「公募後に畔戸様に連絡をとってエロを書き足す」


と云う判断に至らなかったのでしょうか?


 そう思いませんか? エロが無くても最終選考に残るような、編集部的には高く評価している作品ですよ? そんな作品世に出したくなりませんか?


『でも、そうはならなかったんだ。この話はこれでおしまいなんだ』


 〝ブラック・ラグーン〟のセリフが聞こえてきます。そう、編集部側の何かしらの理由で、そうはならなかったんです。


 何故そうなったかを、応募する側が推し量ることは不可能です。


 畔戸様はおっしゃってます。


「プロと呼ばれる人は、コンテストで入賞するレベルの作品をコンスタントに作りだせる人だということをヒシヒシと感じていたからである」


 耳が痛いです。


 でも夢見ちゃいけませんか? 一作でいいから自分の作品が書店に積まれるのを見たい、そんなたわいもない夢を追って多くの方達が集っているのが、ここカクヨムなんだと思います。


 ここカクヨムに集う多くの執筆者のことに思いを馳せたら、思わず涙ぐんでいました。そうしたら、サブタイトルに行き着いたのです。


「書籍化したいなぁ……とか」


 すべての編集部の皆様に、すべての執筆者の想いが届けばいい。

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