この世は自然に満ち、夏草浴びて身を変える

自分のなかに湧き上がるさまざまな感情に振り回されるほど、時間を無駄にすることはなく、感情をはぶいてクールに生きる生き方が大切なことに気づかせてくれるし、自然に触れたくなる。
茶道にも、仏教に通じるものがあるのだ。

夏海は、自然に最大の尊敬と敬意を払って、雑念だらけの自分自身を清浄にしたのだろう。

出来上がったお茶を飲んで「……不味い」となるところが面白い。
集中はできるようになったけれども、腕前はまだまだというところだろう。

これからも、自然から多くのことを学んでいくに違いない。