第69話【他視点】ダンジョンに潜む影
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
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財団は主人公たちが次に挑もうとしているダンジョンに視察に来ていた。このダンジョンには財団の手が届いていなかったために財団も前々から目をつけていたのだ。
財団の機動部隊が派遣され、駐留していたダンジョン省の部隊を全員射殺した。そしてこのダンジョンは一時的にとは言え、全てが財団の管理下になってしまった。
結果から言うと後に派遣されたダンジョン省の部隊が到着して、射殺された死体を発見した。その後このダンジョンの警戒状態が一気に上がり主人公が入ることが出来るようになるまで凄く時間がかかったのはまた次の話…
財団の機動部隊の戦闘能力の前には、ダンジョンの中にいる凶暴なモンスターでも戦うのを恐れるほどだった。どれだけ凶暴なモンスターでも、数十体の死体が積み上がってしまえば恐怖を感じるのだ。
財団の機動部隊はC-1の命令に従って、ダンジョンの最奥に居るボスモンスターと会話をするというミッションをこなすためにその他のモンスターを殺害して回っていた。
そしてボスモンスターの部屋にたどり着き、内部に侵入するとボスモンスターが攻撃をしてきた。財団の機動部隊がその圧倒的な戦闘能力を持ってボスモンスターを制圧して話をすることにした。
「お前がこの浸食のダンジョンのボスモンスターであっているな?」
『お前ら人間は一体何なんだ!!お前らのような強い人間がこの世界にいるなんて聞いていないぞ!!私を騙したな!!』
「誰と話しているのかはわからないけど、とにかくこちらの質問に答えてもらおう。質問に答えない場合は更につらい目にあってもらう。」
『このダンジョンのボスモンスターである私が人間ごときに屈するわけがないだろう!!』
「はぁ…あれをもってこい。」
「かしこまりました…すぐに準備をします。」
「それで良い。我々はC-1様の命令をこなすだけでいいのだ。」
『お前ら…まさか財団だな!!色々なダンジョンのボスモンスターを力で屈服させて、自分たちの好きなように暴れ回っている組織じゃないか!!だったらなおさら従う訳にはいかない!!』
「あぁ?どうして財団のことを知っているんだ?もしかして作業員の中に、作業中に財団のことを口に出したやつが居るのか?」
「わかりません…それと準備が完了しました。」
「わかった。お前らは地上とダンジョン内部を予定通りにやっておけ。」
「かしこまりました。」
財団の機動部隊の隊長である男を除いて全ての機動部隊員は地上とダンジョン内部をC-1に指示された通りの作業を行っていた。
そして機動部隊長はボスモンスターに対して話しかけた。
「これがなんだか分かるか?」
『知るか!!死ね!!』
「お前は一応ドラゴンのようだな。この装置を試すのにちょうどいい…」
『何をするつもりだ!!』
「お前の力の源を奪うんだよ。そこから動くな。」
『誰がそんな事をさせるか!!』
「はぁ…この装置を試すって言ってんだ!!よし…俺の能力も使って強制的に抽出するとするか…」
機動部隊隊長はテイムモンスターを所持していないのだ。その代わりに個人での戦闘能力やスキルが強力なのだ。
「知っているか?言葉には力が籠もる事があるって…まぁドラゴンのようなトカゲに言ってもわからないか。
『言霊の力か!!忌々しいその力で今まで何人の人を殺してきた!!』
「おいおい…言霊の力がすぐに殺人に置き換わるなんてお前のほうがよっぽどいかれてんじゃないか?」
『しるか!!言霊の力を使うものは例外なく悪人だと決まっているのだ!!』
「まぁ良いや…それじゃあ能力を潔く渡してもらおうか!!」
『やめろ…やめてくれ…』
財団はボスモンスターであるドラゴンのすべてを手に入れた。ダンジョンを管理する権限を始め、ドラゴンが保有している力も全て…
そして機動部隊の隊長はC-1に成功したとの報告をした…ボスモンスターは隷属状態になったので命令にしたがい、これから会話をすると言う話をしたのだ。
C-1は達成したとの報告に満足して、機動部隊隊長に次の命令を下した。
その命令の内容は、ダンジョン内部を財団の管理下に置くと同時に新たなダンジョンに変化させることで、情報を撹乱させるというものだ。
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