第66話 悪魔からの勧誘

新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889


俺とアロンそしてルージュは戦闘を重ねつつもダメージを与えられずに居た。それどころかアロンの再生すらも完封され始めているのだ。このままではまずいと思った時、悪魔がこちらに向けて話しかけてきたのだ。



「なぁ…俺の信者になるか?俺はあんまり信者を作ってこなかったから、お前でちょうど百人目だ。他の奴らよりも強めに権能の力を分けてやるよ…どうだ?」


「はぁ?俺がお前の信者になる?何を言ってるんだ?」


「まぁまぁそんなに否定するなって…よく考えてもみろよ。俺は圧倒的に強く、お前らはこう言っちゃ悪いが俺よりも遥かに弱いんだ…分かるか?俺に従うだけで強さも安全も保証されるんだ。」


「いや…お前の信者になることになることで得られるメリットは理解した。でもさ、悪魔と契約した人間なんてこっちじゃ淘汰されるだろうな。信者が淘汰されそうになったら助けに来てくれるのか?」


「そのとおりだ。俺は信者が殺されそうになればその信者の体を一時的に操って、どんな手段を用いてでも死を回避させてやる。それに、その過程で負った傷は全て折れが治してやる。」


「あんたの権能か…その時間を操って傷を負う前にでも戻すってわけか?」


「そのとおりだ。どんな傷を食らって致命傷を負ったとしても関係なく治癒させることが出来るのだ。加えて死者の蘇生も可能だ。」


「なるほど…それにあんたが一時的に操るってことは、その信者の体を借り受けて使うわけだろう?それならあんたの力もその信者が持つ力も仕えるというわけか…」


「その通り。俺たち悪魔は信者たちが持っている力や、その信者たちがテイムしているモンスターたちが持っている力も使えるのさ。お前たちが信者になれば俺はお前たちのことを常に助けるぞ?」


「あんたの信者になることで得られるメリットは?具体的に教えてくれ。」


「俺はお前たちのような強い信者を得たい。だから、俺はお前たちにあえて提案をさせてもらおう。俺からお前たちに提案できる最上の条件だ…俺様侯爵の地位の悪魔の直属の信者にならないか?」


「直属の信者になるとそれこそメリットが大きくなるんだよな?」


「当然だ。信者から直属の信者になることで得られるメリットは大きく別けて3つだ。1つ目は俺様とほぼ同等の権能を操れるようになるということだ。直属の信者の枠は各悪魔につき一人だけなのだ…誘われていることが珍しいと思ってくれよ?」


「つまり…あんたが使っている時間と空間に関する権能を俺も使えるようになるってことか?それは悪魔的には大損じゃないか?例えばその権能をもらうだけもらった後、何処かに高跳びして行方がわからなくなったらどうするんだ?」


「行方をくらますことはまず出来ないだろうな。俺等悪魔と直属の信者…もうここでは眷属とでもいおうか?その眷属と俺様は、常に互いの位置と命の鼓動を感じることが出来るのだ。簡単に言えばお互いの生命活動を把握できるってことだ。」


「なるほど…ちょっと仲間と相談してもいいですか?悪魔と契約というか信者になるなんて簡単には決断できないですし…」


「まぁまぁ待てよ。他にもメリットが有るって言っただろ?それを聞いたらすぐに決断するかもしれないぜ〜」


「確かに他のメリットを聞いてませんでしたね。教えてもらえませんか?」


「その謙虚な視線も面白い…それじゃあ教えてあげよう。俺様の眷属になることで得られるメリットを…」


「あぁ…頼んだ。できるだけわかりやすく言ってくれよ?」


「もちろんだ。まずは全ての状態異常を無効化することが出来るぞ。簡単に言えば【絶対支配】と言うスキルがあるのだが、そういった支配系のスキルすらもレジストすることが出来るのだ。これだけでどれだけ有用なのか聡明な君なら分かるだろう?」


「本当…なんだな?そもそもそんなに強い物を貰えるのか?」


「ここで嘘をついても意味がないだろう…それじゃあもう一つのメリットを教えてやるとするか…もう一つのメリットはな俺等を得ることだ。」


俺はその言葉を聞いた瞬間に、期待で心臓が大きくはねたのがわかった。










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