第62話 悪魔降臨

謎の裂け目から見たこともないようなモンスターが現れた。アロンと俺は最大限の警戒を向けながらジリジリと後退していた。


「なぁアロン…この裂け目みたいのは何なんだ?」


『分かりません…もしかするとさっきまでのモンスターは前座だったのかもしれません…』


「もしさ…さっきまでのモンスターが前座だとして、ここから出てくるモンスターはどれくらい強いと思う?」


『少なくとも先程までのモンスターよりは強いでしょうし…おそらく私よりも強いと考えられます。そしてさっき私を襲ってきたのはいわゆるインプというモンスターでした。』


「インプって確か悪魔の一種だっけ?」


『そのはずです。インプの攻撃は私や主様にはほとんど関係ないですし、悪魔の中でも地位は低いですけどれっきとした悪魔です。もしこの裂け目から出てきたモンスターが悪魔の場合、相当強いモンスターが出てくるかもしれません。』


「もしアロンよりも強いモンスターが出てきたらどうすればいいの?戦うにしても勝てないだろうし、危険が高いと思うんだけど…どうすればいいの?」


『私の中では今すぐにこの場から逃げることをおすすめします。戦うのもありですが、主様が殺される可能性も高いです。悪魔の特性を考えればすぐにでもここを離れたほうが良いかと…』


「わかった。ちなみに何だけど、悪魔の特性ってなんだっけ?」


『悪魔の特性は人間に対してとても強く発動します。簡単に言うと、人間に対して発動する効果は全て無効化されず、全てが必中するというものです。加えて、人間へのダメージが常時10倍になるというものです。』


「そりゃまずい…今すぐ飛んで逃げよう!!」


そしてアロンと一緒にその場を離れようとしたときだった。その裂け目から何者かが出てきたのだ。


「っ!!誰だ!!」


『主様すぐに離れます!!掴まっててください!!』


アロンが俺にそう言ってすぐにその場を離れようと、翼をはためかせた。しかし飛び立つことが出来ず混乱していると、何者かがアロンの足を掴んでいたのだった。


そして視線の先には、アロンの足を掴んでいる異形が居たのだった。そしてその異形はこちらに向かって話しかけてきたのだ。


「なぁ人間…それとゴーレムなのかな?お前らの経験値を俺様によこしな」


「!!お前は一体何者なんだ!!」


「俺はな〜悪魔様だよ。悪魔王サタン様に仕え、公爵の地位を頂いている悪魔騎士王ベリアル様だ。今回の場合は契約に基づきお前らの命をいただく。」


「契約だと?一体誰と契約をしたんだ!!」


「悪魔は決して契約者の情報を言わないし、それに関連する情報を他に売ることもない…まぁ俺様を殺す事ができるのであれば、話してやっても良いかもな?でもお前らみたいなのが俺様を殺すことが出来ると思うか?」


「難しいだろうな。公爵の地位というと王の次に高い地位を持っているだろうし…その地位についているということは、他の悪魔よりも圧倒的に強いんだろうな。」


「いいねぇ〜悪魔のことを完全に知っているわけじゃないのに、自分の知識でそれを補完することも出来ているみたいだ。聡明な君のことを殺すのは残念だが、これも契約を遵守しなければいけない私が悪いのだ…許してくれ。」


「っち!!イカレ野郎が!!悪魔ってやつはそうじていかれてんのかな!!」


「イかれてるだなんて酷いですね…まぁ別に死にゆく君たちのことです。とにかく私と契約者のためにも死んでもらいます!!」


「くそ!!悪魔と戦うなんて思っていなかった!!アロン戦えるか?」


『問題なく行けます!!主様から頂いたあのアイテムも使いました!!』


「よし!!それじゃあ戦っていこう!!」


アロンと俺とルージュの一人と二体で、悪魔の騎士と戦う事になってしまった…


公爵の地位は王の次に偉い地位だったはずだから、他の悪魔も統括しているのだろうか?もしそうなら他の悪魔たちもこちらにやってきてしまうかもしれないな…















今日も見てくださりありがとうございます!!次回もお楽しみに〜!!


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新作は此方です!!

謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!

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