第55話【他視点】財団の思惑
新しい小説を投稿させていただきました〜
新作は此方です!!
謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!
https://kakuyomu.jp/works/16817330664057618288/episodes/16817330664065795903
「さて…あの素体は終了処分にしたが今後はどうするんだ?新しい実験体は準備できているのか?」
「新しい実験体は現在調整中です。今回の実験体は非常に凶暴ですので準備に時間がかかっています。なのでもう一体の方を使用したほうが良いかと思います。」
「もう一体の方というとあの本の実験体か。」
「そのとおりです。この本の実験体は予定通り終了処分にしたあそこにおいておきます。この本の作用によって時間の経過が10倍になるので、どれだけあの液体を処分しても一生湧いてくるようにしておきます。」
「それは心強いな。しかし疑問がいくつかあるんだ…このまま我々財団は裏で暗躍し続けなければいけないのか?」
「というと?」
「我々には十分な戦力があり、更には強力なモンスターですら支配下に置くシステムも完成した。あの女のお陰だ。」
「ですね…洗脳するのに本当に手間がかかりましたが、これで地上組を援助することが出来ます。地上で活動しているのは武力に長けた方たちなので早々死にはしないでしょうけど、警戒はしておくべきかと…」
「そのとおりだな。あの女を連れてきてもらえるか?」
「かしこまりました。おいあの女を連れてこい。」
洗脳するのに金も時間もかかったんだ…それにこいつのテイムしているモンスターも上手いことこちらで管理したい…
「連れてきました!!この女で間違いないですか?」
「あぁご苦労だった。君には後で上位クリアランスを渡すように命じておこう。期待しておいてくれ」
「あっありがとうございます!!」
入ってきた財団の研究員が部屋から出ていった後、話し合いが再開した。
「それで一体そいつを使ってどうするんですか?下手に刺激するとまた洗脳解除されますよ?」
「なに心配はいらない。日本の首相に毒を打たせたのは知っているか?」
「えぇ…それは話には聞いていますけどなにか関係があるんですか?」
「あれはな…とんでもない遅効性の毒なんだよ。簡単に言えばその毒に侵されている間は何を命令されても逆らえなくなる効果だ。ちなみにこの毒が体を蝕む期間は一章だ。死ぬまで我々に従ってもらう人形となったのだよ。」
「そんなものどうやって手に入れたんですか?普通のルートじゃ手に入らないと思うんですけど…」
「ストークって知っているか?」
「ストーク?なんですかそれは…」
「俺の故郷にいる簡単に言えば土着神だな。この土着神は本当に強い力を持っているから何度結界を張っても何かが漏れ出てしまうそうなんだ。」
「なるほど…つまりその毒は、その土着神の周囲にはっている結界から漏れ出てしまったものですか?」
「いやそこが違うんだな〜この毒はな、その土着神と契約して手に入れた毒だ。神との契約をして手に入れてものだから、基本的には解除することが出来ないんだ。」
「それは強いですね…ですがどんな条件で契約をしたんです?神なんて普通に考えればそう安安と契約なんてしないと思うんですけど…」
「俺の死後にどういう風に魂を扱ってもらっても構わないという条件で契約をした。その代わり神は契約中俺の要望をなるべく聞くことというものだ。」
「はぁ…そんな事してしまって大丈夫なんですか?」
「なぁに悪魔と契約するようなものさ。土着神とは言え神だから本当に能力は優れているものばかりだぞ?この毒だって本当に強力だからこれがないと成立しない薬品だって契約すれば作れるんだよ。例えば肉体が朽ちて無くなったとしても1片くらい残っていれば再生できる薬とかな?」
「それはもはや薬の範疇を超えていると思います…まぁそれくらいの効果があったほうが良いのかな?」
「そういうものさ。さて…それじゃあこいつの洗脳状態を上手いことキープしておいてくれよ?まだ完全には洗脳しきれていないんだからな。」
「もちろんですよ。ご安心ください」
財団にとって洗脳は常套手段である…らしい
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