第54話 軍の撤退
新しい小説を投稿させていただきました〜
新作は此方です!!
謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!
https://kakuyomu.jp/works/16817330664057618288/episodes/16817330664065795903
日本はアメリカから派遣された軍隊の力を借りて復興の道を進んでいた。しかし復興の道を進む中で、あのウイルスが猛威をふるい出したのだ。ウイルスに感染した人が増えだしたことで、復興してきた東京も危険な地帯となっていた。
加えてあの自爆した化け物のせいで東京湾の周辺は汚染区域という風に指定されていた。汚染区域に指定されている東京湾周辺は近づいたもの全てを取り込むかのように、赤く染まっていた。
この汚染区域をどうにかするべく日本の一般企業などと協力して、汚染の除去を行うべく活動を開始しだした。
ただ、日本の一般企業が出来ることなんてたかがしれている。大きな企業にも協力を仰いだがどの企業も賛同をすることを避けたのだ。汚染区域なんてところに行くのだから、不安もあるだろう…でもそれ以上に自分たちの利益にならないのであればどうでも良いと考えているような人たちが多いので賛同を得られないことは承知の上だった。
アメリカの軍隊もこれ以上日本にとどまることは、被害を被る可能性があるとして撤退を開始したし日本に残されているのはアメリカが置いていった物資くらいだろう…
「なぁアロン…東京が大変なことになったんだけど、どうすれば良いと思う?おそらくダンジョンも全部汚染区域の中だよ?」
『おそれることはありません。あの異常種が爆散した後、周囲に残ってる物を秘密裏に調べておきました。周囲に残っていた物からは有害な物質が発生していると考える人が多いようですが、実際は違います。』
「えっ?どういうこと?」
『この異常種が爆散した後に残した液体は、簡単に言えば人間の血液と同じです。特段害はありません。』
「でもさ…テレビでは専門家達が病気になる可能性をあげるとか、未知の病気にかかるっていってたけど…」
『そのニュースは私も拝見させて頂きました。資料をもって説明しているので一般人ならそのニュースを真に受けてしまうかもしれません。しかもあの資料はほとんど完成に近いように見えます…ですが問題はそこではないのです。』
「?」
『え~っと分りやすいように説明すると、あの液体は有毒であるように見せかけることが可能というわけです。そのためあの液体を除去することが出来ていないのです。』
「なるほど?つまりあの液体を除去するのをためらっているのは、データ上は有毒であると示されているからってことで良いかな?」
『その通りです。あの液体に触れても特段害はありません。しかし放置することの方が問題なのです。』
「放置したら何か問題が起きるのか?」
『あの液体が放置されると徐々に自己分裂していくんです。そして最終的には自己分裂したあの液体がこの国を滅ぼすでしょう…』
「止める手段は?どうすればあの液体を除去することが出来るの?」
『私が調べたところ、あの液体には塩酸や硫酸などの酸性を示す物を使用することで消失させることが出来ます。』
「なるほど…でもそんな簡単に手に入らないよ?」
『ご安心ください。すでに入手する手はずは整えてあります。』
「どういうこと?」
『主様には申し訳ないのですが…ちょっと銀行口座の番号を使いまして手はずを整えておきました。』
「アロン?いつの間に俺の銀行番号を…はぁまぁ良いよ。それでどうやって資金を回収するつもりなの?」
『配信をすることで簡単に回収することが可能でしょう。投げ銭という機能も昨日解放されましたし、それで今話題たっぷりのあそこに行けば簡単に稼げると思いますよ。』
「それだったら確かに回収できそうだね…一般企業やアメリカの軍隊が撤退した後に、一人の男が汚染を除去する…最高じゃないか?」
『そう思います。おそらく色々なところから人が流れてくると思いますよ?それに主様に対する注目も上がるでしょう…配信をすればお金を稼げますが逆に知名度も上げてしまいます。』
「知名度が上がる分には別に構わないさ。日本にいる上で気を付ければ良いのはランキングが上位の彼らだけだ。」
『今の私であれば事前に察知することも出来るので回避することも可能でしょう。』
「頼りにしてるよ?アロン!!」
『お任せください!!私が調整しておくので準備ができ次第呼びますね?』
さてと…配信をしにいきますか!!
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