第53話【他視点】日本への支援

新しい小説を投稿させていただきました〜

新作は此方です!!

謎のアプリを起動したら異世界に転移しました!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330664057618288/episodes/16817330664065795903



「ふぅ…飛行機が出せないから入国するのに手間取りましたね。」


「ですね。まさか私が要請した軍の大規模輸送機で来る羽目になるとは思いませんでした…お体は大丈夫ですか?」


「私は全く問題ありません…それよりも大規模輸送機を動かしても良かったんですか?日本や周辺諸国に警戒されませんか?」


「それは大統領より直々に通達を行っているようです。大規模輸送機を日本に派遣するという風に通達を出しているので、それを無視して撃墜しようとしたりすれば報復をくらいます。安心してください」


「それは良かった…中国や韓国はこの事態を静観するのか?」


「そのようです。日本での異常事態に関して関与しないという風に声明を発表しているようです。簡単に言えば経済が回復すれば支援は行うけど、今は回復してないから支援はしないね?ということです。」


「なるほど…つまり現状日本を支援しているのは我が国だけというわけか。まぁこれで後から日本に対して様々なことを要請できるな。我が国が大変な事になったら、支援させることも出来るしこの判断は正しいな。」


アメリカに危機が迫ったら日本に支援をさせることを考えれば…今回支援をするのは正しい判断だな。だけど一つ疑問が残る…この国の首相は何をしているんだ?


「なぁ…この国の首相だったか?は生きているんだろう?普通は生き残っている首相が指揮を取るんじゃないのか?」


「この国でついこの前、国会議員を虐殺される事件が起きました。首相だけはすぐに逃げたのでほとんど影響がないみたいでしたけど、国会議員が全員やられてしまったことで、国の機能がほとんど停止したようです。」


「でも空港の閉鎖などの指示はされていたぞ?誰がやったのかわからないのか?」


「それは日本ランキング一位の人が対処したらしいです。というかこの事態を引き起こしたのは彼なのでその責任を取っているのではないでしょうか?」


「ほぅ…日本で長年起きなかった革命が起きたとでも?」


「おそらくは…それよりもこれからどうするんですか?日本の首都である東京は今壊滅状態です。それによって電気の供給などを含めた様々な問題が発生しています。我々が連れてきた数百人では、救助を行うことくらいしか出来ないかと…」


「救助?あの化け物のせいで行方不明者でも出たのか?」


「そのようです。どうされますか?」


「我が国から持ってきたのは治療することに長けたモンスターをテイムしているものだ。複数人でけが人を治療してこい。できれば日本語を話せるやつに行かせろ…じゃなきゃ説明もできないだろう?」


「そうですね…私は日本語を話せますから、私が行くとしましょう。他にも数十人連れていきますが構いませんよね?」


「大丈夫だ。そもそも連れてきたのは数百人に及ぶから数十人程度は問題ない。正確な数は把握していないから分からないけど、特段は問題ないだろう」


「それでは近隣の病院に私は先に向かいます。貴方はどうされますか?」


「そうだな…私は被害の状況を確認してくるとしよう。できる限り日本に支援をしてくるから、そちらもけが人や病人を平等に治療してやれよ?もし平等に治療していないのが判明したら…お前の命はない。」


「分かってます。私は人の命は平等だと考えていますから、若さや男女を問わずに治療を施しましょう。ですがもし連れてきた兵が平等に治療をしない場合は…私の独断で処刑はしませんが、相応の罰を与えます。」


「あはは…フェイブル大佐はおっかないね。あんたは冷血ってやつかい?」


「どうでしょうか…私には分かりませんけど、大佐になるまでには双頭な努力をしたことは覚えています。軍の内部での不正を告発したり、様々なことをしてきましたね…結果的に言えば私のことを恨む人が増えましたけど、私の地位の前には何も言えませんでした。」


「あんたはやり手だな…尊敬するよ」


「尊敬する要素はないと思いませんけど…まぁとりあえず各自作業に移りましょう。」











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